憎き新型某ウイルスのせいで当メディア・全国駄菓子屋巡りも取材活動の自粛を余儀なくされ早一年が経とうとしていた。
学校は休校となったり、コンサートの開催や商業施設の営業も自粛が求められたり、そして駄菓子屋さんも休業せざるを得ない状況にあったりと、今こそ全国駄菓子屋巡りが力になる時、と思いながらもメインの取材活動ができず悶々とした日々を過ごしていた。
無力・・・あまりに無力・・・
そんなことを思いながら荒んだ心でタバコ(ココアシガレット)をふかしていると、以前取材をさせていただいた『まはろはな』のゆうさんから僕のインスタ宛に一通のメッセージが。
東京の根津で屋外駄菓子屋をやるから都合が合えばぜひ、と声をかけていただいた。
『まはろはな』は2020年3月までは東京の新御徒町に店舗を構えていたのだが、諸事情によりお店の方は閉店。
しかしまはろはなファンたちの熱い要望を受け、閉店後もガレージ駄菓子屋という形で月二ペースで出店をしていて、子どもたちにとっての憩いの場であり続けている。
2018年の取材記事はこちら↓(動画もあるよ)
今回は取材ではなく、一ファンとして根津に足を運び、そこで見た「新生まはろはな」の姿を皆さんにお見せしたい。
久々の駄菓子屋訪問、静かにテンションぶち上がりました。
舞台は東京一駄菓子屋が似合いそうな町・根津
なんだけれど意外と駄菓子屋さんがない町・根津が今回の舞台。(いやここにあるで!という情報をお持ちの方はぜひご連絡を!)
ちなみにまはろはなさんは、普段は同じく東京の浅草橋でガレージ駄菓子屋として出店していることが多いのだが、今回は『アキチノキモチ』という、文字通り空き地を使って行われたキッチンカーイベントに参加されていたので僕もこちらを訪問。
毎月の出店情報はまはろはなさんのインスタグラムで確認できるので、興味ある方はぜひフォローしてほしい。
かつての雰囲気はそのままに。青空駄菓子屋も良き
イベント会場に足を到着すると、所狭しと並ぶ駄菓子の面々とそれに心を躍らせる子どもたちの存在で、すぐにまはろはな青空バージョン(勝手に名付け)は見つかった。
このアキチノキモチというイベント、二週連続で開催されていて実はこの訪問の前週にも足を運んだのだが、昼過ぎには駄菓子が全て売り切れてしまったらしく、夕方頃意気揚々と一眼レフを引っさげて登場した自分は、そのわずか10分後に会場を後にするという大失態を犯していた。
駄菓子屋メディア編集長が完全に駄菓子屋のポテシャルを甘くみた。
ド反省。
前週の反省を活かし昼前には到着したが、この日も大勢の子どもたちとその保護者さんで大いに盛り上がっていた。
かつて新御徒町でお店を構えていた頃からの常連さんも足を運んでくれたようで、お互いの近況を報告し合ったり、ちょっと見ない間に劇的に成長した子どもたちの姿に驚いたり。
たまたまイベントに通りがかった人も、所狭しと、でも美しく並べられた駄菓子を見るやいなや足を止め、まはろはなに吸い寄せられていった。
駄菓子屋を目にして素通りできる人はいない。
思わず吸い寄せられてしまうのは人間の本能なのだろう。
今回は取材ではなく一ファンとして遊びに来ただけなので、自分もまはろはなの皆さんと軽くおしゃべりとしたり、駄菓子のお買い物をしたりと小一時間ほどのんびり過ごして退散した。
まはろはなさんの横では紙芝居も行われていて、それはもう筆舌に尽くしがたい平和な時間であった・・・
駄菓子屋の新しいカタチ
まはろはなもだが、最近では移動販売型や出張形式、学生さんが運営する非営利団体による駄菓子屋さんなど、色々な形で新たな駄菓子屋が生まれている。
当メディアが力になれているとは微塵も思わないが、駄菓子と駄菓子屋が持つ”価値”により多くの人が気づき始めていることは、個人的には大変喜ばしい。
この記事を書いている今も、某感染症の影響でもうしばらくの自粛期間は続きそうだが、当メディアとしても感染対策は徹底した上で、駄菓子と駄菓子屋さんが持つ魅力をお届けしていきたいと思う。
最近はとってもありがたいことに駄菓子屋さんの方から「取材してほしい!」というご連絡をいただくことも増えてきています!全部行きます!!!!
今野 隆吾
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