【東京都品川区北品川】駄菓子屋「またあした」〜品川宿交流館、本宿お休み処〜

駄菓子屋ストーリー

不思議な外観、宿のようでそうではない、カフェのように見えて少し違う、一体ここは何だろうと思うユニークな場所があります。

そこは老舗店が軒を連ね、モダンな雰囲気と歴史の重さを感じることができる品川区・北品川にある北品川商店街。

ここにまちづくり活動に取り組んでいる「旧東海道周辺まちづくり協議会」が運営する施設、品川交流館・本宿お休み処があります。

この1階にある「またあした」では駄菓子を販売しており、旧東海道の散策のお休み処として、品川宿を訪れた人たちの情報交換の場として、子供から大人まで駄菓子を買って交流をする場となっています。

扉の向こうは訪れたことのない世界であふれていました。

今回は外観からして雰囲気たっぷりの「またあした」を皆さまにご紹介します。

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品川宿を訪れる方の交流の場

お店の正面
外観はモダンな造り

品川の地名は平安時代からあり、鎌倉時代には江戸湾の港として発展します。

品川宿は東海道五十三次の宿場の第一宿として、江戸四宿として呼ばれた一つでした。

「品川宿交流館」は、品川区が所有する建物で、「旧東海道品川宿周辺まちづくり協議会」が運営し、1階は駄菓子屋「またあした」と観光案内・無料休憩スペースがあり、2階には東海道品川宿に関する展示室となっており、史跡や歴史、当時のマップが飾られています。

東海道を歩いてきた人たちのためのお休み処として、地元の子供たちが集う場として、まちづくり活動の拠点としてや、観光案内など、さまざまな役割を担っています。

そこで駄菓子を食べながら一休みできるようにと多くの種類の駄菓子が置かれています。

棚に置かれた数々の駄菓子
幅広い年齢層のために選び抜かれた駄菓子
木のテーブルの上に置かれた駄菓子

駄菓子屋・またあしたの店番、佐藤さん

正面を向いて微笑む女性
笑顔が素敵な佐藤さん

散歩中にふと見つけたこの建物、最初は駄菓子屋と思わずここはなんだろうと中をのぞくと、そこにいたのが店番の佐藤さん。

「取材、いいですよ」と有難いことに即答で対応していただいたのがこの取材の始まりでした。

佐藤さんは50年ほど前から品海公園近くで雑貨屋をやっていたそうで、商店街に駄菓子屋がなかったことからずっと駄菓子屋をやりたいと言っていた佐藤さんに品川区の方よりお声がかかり、駄菓子屋「またあした」が2004年にオープンしました。

そして2009年に「品川宿交流館」へ移転し現在にいたります。

とにかく働き者で、取材中も止まることなく棚卸しからお客さんの対応までずっと働いていました。

「いらっしゃい」と活気あふれる声で出迎えるその第一声は気持ちがよく、佐藤さん目当てのお客さまも多いのだとか。

子供の頃からの常連さんは大学合格の報告に来ては「合格祝いはラムネにしてね」なんていう子供がいたり、昔は鞄を背負っていた学生がしばらく見ないと思っていたら「おばちゃん、ぼくわかる?」と子供を連れて来てくれたりする。

そういうのが「とっても嬉しい」と言っていた佐藤さん。

誰もがその笑顔に魅了されるはずです。娘さんもお店を手伝い、一緒にやっているそうです。

商品を並べる女性
根っからの働きもの(棚卸し中)
レジ打ちをする女性の手
40年以上使っているというレジスターは今もなお現役です

このレジは1895年創業の老舗洋食店「煉瓦亭」にも同じものがあるそうで、貴重なレジだそう。

驚くことに今なお現役のレジは足し算のみをしてくれ、お釣りは頭で計算するという毎日が脳トレになる有難いレジ。

こうして脳を使えばきっとレジに負けない現役バリバリの脳の完成です。そんなことを思いながら一句。

ゆきこロッシ
ゆきこロッシ

脳みその 生涯学習 レジいらず

一生懸命に働く佐藤さんの姿は格好良かったです。

若くして旦那さまに先立たれ、それからはずっと女手一つで子供を育ててきたそうです。

とにかく良く笑い良く働く方で、

“働くことを楽しみながら生きている人”

そんな素敵な店番の佐藤さんからパワーをもらった気がしました。

東海七福神おめぐり

白い人力車
1階に展示してある品川人力車

「東海七福神おめぐり」というのをご存知でしょうか。

第一の宿駅であった品川には古くから七福神が祀られている社寺が多く、北品川から大森までの距離は約4.5㎞、昭和7年から始まったこのコースで、期間は毎年元旦~1月15日まで開催されています。

旧東海道を歩く「東海七福神」のパンフレットもこちらではいただけるので、新年の参拝に福をもたらしながら駄菓子を食べ一休み、そんな新年のスタートも良いのではないでしょうか。

人力車は東海七福神おめぐりの時に、足の悪い方にも巡っていただきたいという想いから用意したそうなので歩くのが不安な方はこちらで相談してみてください。

赤いテーブルの上に置かれた資料
配布用パンフレットもこちらではいただけます

駄菓子ってすごい、年齢層を網羅

ここで改めて駄菓子は多くの年齢層を網羅し、人々を笑顔にしていることに感心しました。

子供からおじいちゃん、おばあちゃんまで楽しめ「懐かしい」「美味しそう」「これ好きだった」と笑顔になれる共通のもの、すごいなと純粋に感じました。

ここのお客さまは特に年齢層が広いため、駄菓子のセレクトも佐藤さんと娘さんが考え選ばれています。

昔ながらのおもちゃ
子供が大好きなコーナー
箱の上中に入った茶色い駄菓子

子供に人気“いちごつみ”と大人に大人気“くろ棒”が仲良く並んでいる。

箱に入れられた小さなお菓子

子供に人気“モロッコヨーグル”、大人に人気“花串カステラ”

四角い箱に入った昔ながらのお菓子
東海道を歩いてきたら、やっぱりこれでしょう

大人に大人気、安心安定の3点セット。

歩き疲れた時にはやっぱり糖分。

何味が出てくるかお楽しみの“サクマドロップス”と甘さと粘りがちょうどいい“ボンタンアメ”。

そしていつの時代も大人気の“都こんぶ”。

友達の息子5歳くんはボンタンアメが好きで1ダースを箱買い、だから大人だけの人気ではないことも付け加えておきます。

子供の頃、駄菓子で一番食べたのは都こんぶでした。年齢層に関係なく人気者シリーズ。

ビニール袋に入ったお菓子
小腹が空いた時、これも人気だそう。

一見すると同じように見える“どんどん焼き”と“餅太郎”。

同じ製造元の姉妹商品ですが、餅太郎は1976年発売、塩味の揚げあられとピーナッツ1個程度が入っています。

どんどん焼きは1979年発売の同じく揚げあられとピーナッツ入りですがソース味。

子供の頃は青のり付きのどんどん焼きにはまりました。

似て非なるもの、とはまさにこのことかもしれません。

たくさんの種類が置いてある「またあした」。

ぜひ、たくさん歩いてたくさん食べてみてください。

万年ダイエッターの私は、

ゆきこロッシ
ゆきこロッシ

万歩計 歩いた数を 食べ尽くす

これはいけないとわかっているけどやめられません。

品川宿に関する資料、展示室

資料や模型が展示されている部屋
2階の展示室

2階は旧東海道の古い写真や品川宿の歴史についての展示室となっています。

品川が鉄道発祥の地であることや、1869年(明治2年)に日本人の手による最初のビールが土佐藩下屋敷跡で作られたことなど歴史を通して品川宿を知ることができます。

歴史が書かれた大きな紙
多くのものを生み出している品川宿の歴史
ガラスケースの中に展示された資料
縄文時代の貝塚も発見された大森貝塚遺跡庭園
写真が展示された壁
浮世絵に描かれた品川宿の四季折々の様子
土地の図面が書かれた紙
明治14年の土地利用図

知っているつもりだった品川の新しい発見ができる資料館でした。

福をもたらす七福神が祀られている場所が多くあること、近くには品川神社もあり商店街にはグルメにはたまらないお店が並ぶ街。

そして旧東海道を歩く散歩コースがあること、知らないだらけの発見でした。

多くの産業を生み出した品川の街全体がいつも以上に活気ある街に見えてきました。

今日は何をしようかなと思ったとき、こんな風にぷらっと立ち寄ってみてはいかがでしょうか。

聖地巡礼第7弾、またあしたは新しい発見と知らなかった世界を知る、そんな非日常の世界でした。

いつかの週末、日常と違う旅行気分を味わえる一日を過ごしてみてはいかがでしょうか。

皆さまにとってこれ以上の発見をもたらしてくれる旅となりますように。

【基本情報】
またあした
*住所:東京都品川区北品川2-28-9
*連絡先:03-3472-4772
*営業時間:10:00〜17:00
*定休日:月曜(月曜が祝日の場合は火曜日がお休み)

駄菓子を食べて一休み、街の歴史も知れて、素敵な空間ね!

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ゆきこ ロッシ

ゆきこ ロッシ

子供の頃のおやつは煮干しと果物。駄菓子屋はこっそり行って、ひっそりと楽しむものと思っていた憧れの聖地。 そんな駄菓子屋の魅力を、うまい棒をこよなく愛する息子と聖地巡礼(探訪)します。イタリア在住経験からイタリアネタを得意とし、カラーリストの資格を持つ。3度の飯と旅が好き。
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