博物館明治村の駄菓子屋さん・駄菓子屋八雲〜愛知県犬山市〜

愛知県

今回は、愛知県犬山市の博物館明治村の中にある、「駄菓子屋 八雲」さんを取材させていただきました。

明治村とは、文字通り明治時代の建造物を保存展示するために作られ、明治時代の乗り物やハイカラ衣裳、グルメなど様々な体験ができるテーマパーク。

駄菓子屋八雲さんも、国の有形文化財に登録されているとか。これは気になる!!

というわけで、今回は平成・昭和・大正を飛び越えて、明治時代までタイムスリップしてきました。

建物の門
明治村の正門は、当時の名古屋市内の第八高等学校の正門が使われてます。
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情緒たっぷりの駄菓子屋さん

NHK連続テレビ小説や映画など、数々の作品のロケ地としても知られる明治村。

最近でいうと、「ごちそうさん」や「花子とアン」に使われ、ゆかりの地を訪れる観光客も多数いらっしゃいます。

レトロな雰囲気のバス
広~い村内は、こんなレトロなバスでの移動もできます♪

明治時代の様々な建物を眺めながら、緑ゆたかな園内を奥へと歩いていくと、見えてきました八雲さん!

昔の建物
博物館であることを忘れてしまいそうな風景です!

遠いですが、店内にちょうどハイカラ衣装のお客さんがいらっしゃるのが見えるでしょうか!?

本当にタイムスリップしてきたかのような気分でお店に近づいてみます。

店名が書かれた木の看板

この建物は、作家小泉八雲が避暑地として訪れていたとされる焼津の家なのだそうです。

だから、駄菓子屋 八雲。

お店に入る前にまず目につくのが、軒下にならぶ懐かしいおもちゃたち。

木のテーブルに置かれたおもちゃ
木の縁台も建物の雰囲気にぴったり!
カラフルな昔ながらの玩具
竹の風車が色鮮やかで目を惹きます!

今ではなかなか見られなくなった懐かしいおもちゃたちに興奮しつつお店の中を覗いてみると…!?

レジ前に置かれた駄菓子
入り口すぐから駄菓子がびっしり!
あみに掛けられたおもちゃやお菓子
懐かしいおもちゃもまだまだある!

予想以上の品揃えにびっくり!

おもちゃも合わせると、300種類以上もの取り扱いがあるそうです!!

陳列されたお菓子や昔のアイテム
天井から吊るされた凧や紙製の風鈴が扇風機の風に揺られる様子も、風情があります。

明治・大正・昭和・平成・令和と5つの時代にまたがる駄菓子を販売?!

今回はせっかく明治の文化に触れることができたので、明治時代の駄菓子について、ちょっと調べてみました!

まず、駄菓子っていつからあったの?

駄菓子の歴史は明治のさらに前、江戸時代にさかのぼります。

当時は、白砂糖を使った高級なお菓子を「上菓子」といい、
それとは対照的に黒砂糖を使った安いお菓子が「駄菓子」でした。

江戸時代には「一文菓子」や「番太郎菓子」とも呼ばれていたそうです。

では、明治時代の駄菓子とは?

現代でも分かるような具体例で言うと、
カステラ、こんぺいとう、かりんとう、おこし、水あめ、芋羊羹
といったものにあたります。

当時は駄菓子だったものが、やがて地方名産品となり、現代ではデパートやスーパーで売られるようになったので、駄菓子という位置づけではなくなっているようです。

駄菓子屋八雲さんには瓶入りの金平糖も売られていますが、やはり現代の駄菓子の価格帯とはだいぶ違います。

瓶に入った砂糖菓子
右読みのラベルにも時代を感じますね!

明治時代の駄菓子、他にも置いてました!

昔と比べて値段は上がるけど、これは八雲さんならではのラインナップ。

懐かしい数々のお菓子
いつものように100円にぎりしめて買いにいく感覚ではお金が足りないけれど …

また、大正時代には花串カステラや酢こんぶなどが販売され始めたそう。

カラフルな四角いお菓子

それからこの餅飴のシリーズ、シャンペンソーダ味が最近発売になって、よく売れているそうです!

ということは令和の駄菓子?

駄菓子屋八雲さん、見事に明治から令和まで網羅しちゃってますね!!

きな粉の駄菓子を食べ比べしてみた!

さて、駄菓子屋八雲さんの入っている明治村は犬山市にあるのですが、犬山の名物として愛されている「げんこつ飴」や「きびだんご」など、きな粉を使った駄菓子も種類豊富に置かれています。

きな粉の駄菓子は何が良いって、からだに良い!

きな粉そのものの栄養価も高く、お母さんが子どもに食べさせたい駄菓子なんです。

そう言いながら、普段はあまり手に取らなかったのですが(笑)、今回はきな粉の駄菓子を食べ比べしてみたいと思います。

カラフルなきなこが用いられた駄菓子
駄菓子屋八雲さんで取り扱うきな粉の駄菓子がコチラ!

この中で、2つのきなこ棒を食べ比べ!

値段が書かれた紙と駄菓子

左の「きなこ棒」、製造元は東京の「鈴ノ屋」さん。全国で見かけるメジャーな駄菓子ですね!

蜂蜜入りで甘みがあり、きな粉の存在感も強めに感じます。

一方、右側の「きなこぼー」の製造元は犬山市の「高田屋製菓」さん。

犬山名物「げんこつ飴」を作る、老舗メーカーさんです。
こちらは黒糖の風味が強く、きなこよりも黒糖の存在感が勝っている気がしました!

さくらさん
さくら

あくまで個人の見解です(笑)
駄菓子の食べ比べ、思ってた以上に違いを感じることができて面白いかも。

もうひとつの名物は、優しい笑顔が素敵な店員の皆様

実体験では味わったことのない明治の雰囲気というのはどこか新鮮な感じもあり、それでいて懐かしさもあり、不思議な気持ちにさせてくれる空間でした。

最後に何より素敵だったのは、駄菓子屋八雲の顔としてお客様と日々接する店員さんの、心のこもった接客と優しい笑顔。

正面を向いて微笑む女性
作務衣もよくお似合いです♪

馴染みのない明治時代の文化に触れても懐かしい気持ちになれるのは、このお店の雰囲気にしっかりマッチした、物腰柔らかで安心感を与えてくれる店員の皆様のおかげかもしれないですね。

そうそう、余談ですが、取材当日にも小学生の団体さんが明治村に来ていて、街の駄菓子屋さんでもなかなか味わえないような趣ある八雲さんに来れるなんて羨ましいなぁと思っていたら、、、

小学生は現金は持って来られないから、お買い物できなかったんですって!!

初めて見るような駄菓子も多かっただろうに!残念すぎる(涙)

観光で訪れる際には、駄菓子屋八雲さんで明治の雰囲気にどっぷり浸かってみてくださいね。

基本情報
【博物館明治村 駄菓子屋 八雲】
*住所:愛知県犬山市字内山1番地
*営業時間:9:30~17:00(詳細は月によって異なるため、公式HP参照)
*定休日:月によって異なるため、公式HP参照。
*連絡先:0568-67-0314
*公式ホームページ:meijimura.com

明治から令和の駄菓子があるのね!駄菓子の歴史は奥深いし、これからもどんどん新しい駄菓子が生まれてくれると嬉しいわ!

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さくら

さくら

名古屋市在住、2人の男の子の母親です。 昔はピアノとテニスが趣味でしたが今はどちらも影をひそめ、次男の幼稚園入園とともに駄菓子ライターとして活動を始めました! 生クリームとチョコレートをこよなく愛する、かなりの甘党です。
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