東京・東高円寺「駄菓子乃瀧ちゃん」〜駄菓子とゲームが生む絆〜

駄菓子屋ストーリー

今回訪れたのは、東高円寺。

様々なカルチャーが入り乱れ良くも悪くも”カオス”な高円寺とは打って変わり、落ち着いた様子を見せる街。

自宅が西荻窪にあることもあって、高円寺にはしばしば足を運ぶ筆者だが、東高円寺は初めて。

平日の昼下がり、人も街全体も穏やかな雰囲気に包まれる中、ひっそりと、でも一際存在感を放つお店が。

それが今回取材をさせていただく、”ゲームと駄菓子が世代を超えた絆を生む駄菓子屋”「駄菓子乃瀧ちゃん」だ。

赤い看板の店
スポンサーリンク

ゲーセン兼スポーツバーからゲーセン兼駄菓子屋へ華麗なる”変身”

店内に並んだ駄菓子

今回取材に応じてくださったのは、店主の宮木さん。

取材に伺ったのは月曜日。

前日の日曜日はとても繁盛したらしく、品出しをしながら質問に答えていただくこととなった。

本当にありがたい。いつもそうだが、忙しい中当メディアの取材に協力くださる駄菓子屋さんの方々には感謝しかない。

さて、まずお店を始められたきっかけを伺ったところ、なんと「駄菓子乃瀧ちゃん」はかつて駄菓子屋ではなく、ゲーセン兼スポーツバーだったとのこと。

オーナー
(後で気付いたのだが店名にも入っている”瀧ちゃん”はオーナーのお名前から来ているそう)
が元々サッカー好きで、サッカーが観れて且つ後述するオンラインサッカーゲームを楽しめるバーのようなお店だったが、ある年のハロウィン、商店街の企画でお菓子を配ったところ、

駄菓子いいじゃん

となり、今の駄菓子屋となったそう。

ある種の運命的な出会い。

駄菓子って、多くの子供が初めて自分のお金で買うものだから、大人になって再会を果たした時、脳に強烈なインパクトを与えるのかも。あくまで筆者の余談だけど。

駄菓子屋になってからお酒の提供はされていないが、海外サッカーが大画面で観戦できることもあり、サッカーを観に来る大人の方も多いらしい。

今野 隆吾
今野

駄菓子食べながらチャンピオンズリーグ観戦、とてもアリだ・・・。

駄菓子とゲームが世代の壁を超える

設置されたゲーム機
こちらがFOOTISTA。
確かに、集中してプレーするにはもってこいの環境。

駄菓子乃瀧ちゃん一番の特徴はなんと言っても、お店スペースの約半分を占めるオンラインサッカーゲーム(WCCF FOOTISTA 通称”FOOTISTA”)の存在だ。

お店主催の大会も定期的に行われるが、FOOTISTAのみ設置しているお店というのは全国的にもかなり珍しく、メーカー主催の全国大会に向けた練習場として利用するお客さんも多いらしい。
(茨城から練習のために来店される猛者もいらっしゃるとのこと。凄まじい熱意に感動と共に大会でのご健闘をこの場を借りてお祈り申し上げたい。)

今野 隆吾
今野

(駄菓子は子供達、ゲームは大人がメインといった感じかな)

そんなことを思っていたが、宮木さん仰るには、駄菓子とゲームが相乗効果を生み、世代を超えたコミュニケーションを創出しているのだとか。

宮木さん
『子供達も大人がプレーしてるのを見て実際にゲームを始める子もいますし、それを見た大人がプレーの仕方を教えてあげるんですよ。
そして、大人達は最近発売された駄菓子を子供達から教わるんです。「へー今はこんな駄菓子があるんだ」って。
最近はそういう、大人子供関係ない世代を超えたコミュニケーションの場になってきているなと感じますね。』

(自分もだけど)大人が子供に接する時って、つい

”〜してあげる思考”

になってしまうけど、ここでは年の差なんて関係ない、対等なやりとりが行われている。

それって、今の時代とても稀有で貴重なことだと思う。

サッカーのゲーム機

この場所を、駄菓子屋を、これからも残して続けていきたい。

窓に描かれたイラスト
子供達が自由にイラストを描けるようにしているそう。
「子供達の絵のテイストは子供達にしか描けませんからね」と宮木さん
子供が描いたメッセージ

宮木さん
『最近は駄菓子屋さんの数も減ってきていますが、子供達の喜ぶ顔が見れるのはこちらも嬉しいですし、彼らにとっても大事な場所だと思っているので、これからも続けていきたいですね。
私自身も、子供達から学ぶことがたくさんありますし。』

そう力強く語る宮木さん。

駄菓子と駄菓子屋は子供にロマンを、大人に失いかけた童心を与える存在だが、ビジネスの観点で見るとどうしても薄利多売な印象が拭えない。

カラフルなお菓子
駄菓子が綺麗に並べられている光景はもはやアートだと思っている。
緑色の箱
お恥ずかしながら、シガレット抹茶は初めて見た。
まだまだ新しい出会いがある。
手に持たれた青い箱

宮木さん
『確かに駄菓子単体では難しい部分はありますね。駄菓子の原価率って結構高いんですよ。(数字を聞いてこれには筆者もかなり驚いた)
うちにはゲームがあるように、駄菓子プラス何かがないとビジネスとしては厳しいですね。
これからもお店を続けていけるよう、これからも色々考えて、たくさん発信していきたいです。』

今野 隆吾
今野 隆吾

全国駄菓子屋巡りも微力ながらお手伝いさせていただきたいです。

少しでも多くの人が駄菓子屋さんに足を運ぶきっかけ作りをしたいと思って運営しているので。

宮木さん
『応援しています。一緒に盛り上げていければ嬉しいです。』

お忙しい中貴重なお話を聞かせていただき感謝だ。

前身であるスポーツバーのようなテイストも残しつつ、昔ながらの駄菓子屋さんの雰囲気も併せ持つ稀有な存在。

駄菓子を食べて同心に帰りたくなったら、ゲームの練習がしたくなったら、サッカーが観たくなったら、ぜひ「駄菓子乃瀧ちゃん」へ。

駄菓子はもちろんだが、海外サッカー大好きなので普通にプライベートでも足を運びたい。

たくさんの玩具
駄菓子だけでなくおもちゃも豊富。
綺麗に並んだ駄菓子
写真上部の「タラタラしてんじゃねーよ」は某プロゴルファーの影響もあって一時期品薄状態に。
いつも買っていく常連さんが買えなくなる事態も。
赤いパッケージ
ウメジャムは意外にも外国人のお客さんからも人気が高いのだとか。
「一つだけ買って、10秒チャージの如く流し込んでいく外国人の方がいましたよ」と宮木さん。
ウメジャム10秒チャージには日本人にない発想。
箱に入った小さなお菓子
こちらでも当たり付き駄菓子は不動の人気を誇る。
この日も100円分当てるキッズが。強運なことこの上なし。
並んだプラスチック容器
串形駄菓子も。
壁に貼られたシール
壁には駄菓子のパッケージが。
センスが光る。
お店の看板
全国駄菓子屋巡り公式ステッカー、とても目立つところに貼っていただきました。
本当に光栄です。
【基本情報】
駄菓子乃瀧ちゃん
住所:東京都杉並区梅里1丁目21−11−102
営業時間:13:00~22:00
定休日:なし

ゲームと駄菓子の組み合わせは新しいわ!

駄菓子乃瀧ちゃんVlogもぜひ!

【駄菓子屋Vlog】東京・高円寺「駄菓子乃瀧ちゃん」-"Dagashi no Takichan" Japanese Snack Shop in Koenji, Tokyo-
The following two tabs change content below.
今野 隆吾

今野 隆吾

株式会社アナザーパス取締役兼全国駄菓子屋巡り編集長。 ちなみに”コンノ”じゃなくて”イマノ”。 駄菓子との本格的なお付き合いは大人になってから。 散歩とタピオカ(特に黒糖)が好き。 最近は写真撮影と動画制作がすごく楽しい。 使用機材はSony α7iiiとDJI Osmo Pocket。
タイトルとURLをコピーしました