初めて降りた元住吉の駅。
かわいらしいブレーメンの音楽隊が迎えてくれる。
ブレーメン通りという商店街らしい。
下町っぽい雰囲気の商店街を楽しみながら抜け、すこし奥まった住宅街の先に駄菓子屋・はらだやはあった。
昔ながらの雰囲気の駄菓子屋さん。
自分が小学校のころ通っていた駄菓子屋さんを思い出しながら、
足を踏み入れるとにこやかに店主の原田さんが迎えて入れてくれた。
店内には、懐かしい駄菓子やおもちゃもたくさん。
(ヨーグルトのようでそうでないお菓子めちゃくちゃ懐かしい・・・)
駄菓子屋・はらだやを愛する子供たちからの「やめないで」の声
元々は奥さんがやられていた駄菓子屋さんを引きついだ原田さん。
奥さんが亡くなってからも、近くの小学校の子供たちの
「やめないで」
の声で今もお店を続けているという。
お客さんもほとんどが近くの学校の生徒だ。
お店には生徒たちから送られたメッセージやお手紙が飾られている。
生徒たちが取材して、学校新聞を作ってくれたこともあるそう。
取材中「駄菓子屋さんだけじゃ食っていけないから」とつぶやくように繰り返した。
「でも、子供たちにやめないでって言われたらやめられないよね」
そう言って苦笑する原田さん。
はらだやは、子供達への愛と思いやりで存在し続けている。
一番人気駄菓子はすぐ食べられるインスタント麺
学校帰りの子供たちに人気なのは、ブタメンやペペロンチーノといったインスタント麺。
「ほらたくさんあるでしょ」とインスタント麺の在庫を指さして、原田さんはまた笑った。
取材中もランドセルを背負った女の子が
「これください」とブタメンを差し出した。
「食べてくの?」の問いに女の子がうなづくと
その場で、お湯を入れインスタント麺を作ってくれる。
(小腹がすぐ学校帰りにはもってこいだ…
レジ横には懐かしい気持ちになるガムのマシーンも。
たまらなくなって一回チャレンジした。
大人になって孫を連れてくるお客さんも!
店を始めてから65年ほど、子供のころはらだやさんに通っていたお客さんが、自分のお子さんやお孫さんを連れてくることもあるそう。
昔来ていた子だとわかるものですか?
さすがに大人になってるから全然わからないと原田さん。
「俺子供のころさんざん来たんだ」って言われるけどね、わかんないよね、と。
駄菓子に加えレトロゲーム機もお店を盛り上げる
お店の左隣にはレトロゲームがひっそりと存在感を放ち、お客さんの心をグッと掴む。
筆者(30代)はあまりピンとこなかったが同行した夫(40代)は、
「わあー懐かしいなあ!!」と声を上げていた。
(↑特にこれを懐かしがってた。ジェ、ジェネレーションギャップ…)
せっかくなので大好きなキャベツ太郎や、
初めて食べるペペロンチーノを購入。
原田さんの笑顔を思い出しながら食べるのが楽しみである。
にこやかに取材を受けてくれ、とてもほっこりとした気持ちで取材を終えた。
小学生に人気の秘密は原田さんの人柄にもあるのだろう。
【基本情報】 |
子どもたちの愛がすごいわ!
レトロゲームも思わず立ち止まっちゃう!
星エリス
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