町民の頼れる味方・駄菓子屋「大安商店」~西春日井郡豊山町~

駄菓子屋ストーリー

愛知県の中でもっとも小さな自治体でありながら、名古屋飛行場(県営名古屋空港)があり、毎日たくさんの人が出入りする町。

そして何より、日本が世界に誇るスーパースター、イチロー選手の育った町、豊山町。

今回は、豊山町にお店を構える大安(だいやす)商店さんを取材させていただきました。

お店の正面と看板
スポンサーリンク

駄菓子屋・大安商店の歴史

豊山グランドをご存知でしょうか?

イチロー杯と呼ばれる学童軟式野球大会が行われ、この大会は閉会式にイチロー選手が来てくれることでも有名です。

野球のグラウンド

その豊山グランドの目の前に建つ、大安商店さん。

店内は、お酒やパン、生鮮食品、日用品も置かれていてコンビニのような雰囲気もありますが、入り口を入って正面と、レジ下の棚にずらっと駄菓子が並びます。

店内のお菓子
レジ前の商品

現在、お店を切り盛りするのは、坪井なほ美さん。

笑顔の女性

ご主人のご両親が62年前に始められて、その後ご主人が2代目として後を継ぎましたが、13年前にそのご主人が突然のご病気で倒れてしまわれました。

そこで、専業主婦だったなほ美さんが一念発起。

ご主人の介護と、当時まだ小学生と3歳だった息子さん二人の子育てに加え、お店のことも一人で担い、これまで13年、走り続けてこられました!

小学2年生だった上の息子さんも当時から店番などのお手伝いでサポートしてくれたそうですが、どれほど目まぐるしい日々を送ってこられたことでしょう。

明るくサバサバと話してくださいましたが、その壮絶とも言える経緯を伺い、恥ずかしながら「すごい…」以外の言葉が出てきませんでした。

駄菓子屋店主・なほ美さんのすごさ

お店の歴史を少し伺っただけでも、ここまで来るのが簡単ではなかったことがよく分かるのですが、なほ美さんのすごいところ、こんなもんじゃないんです。

家事、育児、介護にお店とすべてをこなすスーパーウーマンですが、だからこそとも言うのでしょうか、ご親戚もご近所さんも、皆様こぞってなほ美さんを頼りにしちゃいます。

体調を崩された実家のご両親やご主人のご両親の介護もしながら、里帰り出産をはじめ親族をお宅で預かることもしばしば。

さらには商工会の理事、学校のPTAなどなど…

また、現在の豊山町長さんはご主人の同級生だそうで、選挙の際にはウグイス嬢も担当されたとか!

そんなこんなでコミュニケーション能力が高く、顔も広いなほ美さんなので、お店が終わった後は各所での飲み会にも引っ張りだこ。

深夜に帰宅し、翌朝の仕入れもあるので睡眠時間は2~3時間なんてことも。

もう、何と言えばいいのか…

他にもここでは語りきれないほど多くのエピソード(事件?)があり、それらを頼もしく乗り越えてきたなほ美さん。

何故、なほ美さん自身が倒れずパワフルに分刻みのスケジュールをこなしていけるのか…正直疑問でいっぱいです(笑)

レジで作業をする女性

駄菓子屋・大安商店のオススメ駄菓子

なほ美さんのご紹介はまだまだ語り足りないのですが、これくらいにして商品のご紹介を。

まず目に付いたのが、レジ横に置かれたポット容器。

中に見慣れない商品が入っていたんです。

プラスチック容器に入った串菓子
棒チョコ50円、チョコマシュマロ40円。

チョコ好きの私としては見逃すわけにはいきません!

聞いてみたら、なんと前日に初めて仕入れたばかりだったそうで。

これはラッキー!

ふたを開けてもらうと、何とも懐かしい甘~い匂いが漂ってきます。

夏は溶けてしまうので駄菓子屋さんにチョコはなかなか置けないですが、やって来ましたチョコの季節。

自宅へ戻ってからオヤツに早速いただきました!

チョコのお菓子
懐かしい固めのパンに、たっぷりのチョココーティング!
串に刺さったお菓子
あま~いマシュマロに、こちらもたっぷりのチョコ。たまりません。

それから、以前ご長男と一緒に仕入れに行った時に買ってほしいと頼まれたというのがこちら。

カラフルなお菓子
すっぱいスプレー50円。

当時は「何これ!?」と思いながら仕入れたそうですが、これが驚いたことに売れる売れる!

子どもの感覚って大切ですね!

私も試してみましたが…スプレーを直接自分の口の中に吹きかけるというのになかなか慣れず。でも息子はかなり喜んでました。

若者の感性に置いていかれた感…(泣)

こちらは駄菓子の定番、蒲焼さん太郎&焼肉さん太郎。

赤と金のパッケージ

注目なのはお値段。

本来15円で売らなきゃいけないそうですが、

「5円ってめんどくさいな」

ということで10円で売られています。

そういえば、店内を見回すと、○5円という商品がない!!

ひそかにお買い得ですよ!

基本的に、断りません。

再びなほ美さんの話に戻りますが、これほどの忙しさの中でママさんバレーにも所属し、現役で試合にも出場されてるんですって!

思わずこう聞いちゃいました。

さくらさん
さくらさ

苦手なことって無いんですか!?

と。

すると、「苦手なことねぇ、何だろうねぇ」との返答。

そこで私は初めて気がついた。

「できないと思わずに何でもやる」というのがなほ美さんの基本姿勢なのだと!

その気持ちがあるからこそ、これまですべてを乗り越えてこられたのかもしれません。

旗を立てる女性
駄菓子屋さんと気づいてもらうために作ったというノボリも披露してくださいました!

ところで、すごく今さらですが、実はなほ美さんが店頭にいらっしゃることはあまりありません

店内でももちろんお買い物できますが、飲食料品や日用品の配達も受け付けていて、現在はお客さんもお店に来るより注文の方が多いのだそうです。

高齢者の個人宅をはじめ、ケアマネージャーさんからの注文など、とにかく電話が鳴る鳴る!

商品を調達し、車でお届けできる範囲であれば、どんな物でも基本的に断ることはありません。

そのため、仕入れと配達で外にいらっしゃることがほとんど。

お留守の間はご主人のお姉様が店番をされているのでお店は開いていますが、ふらっとお店を訪れてなほ美さんに会えたら、かなりラッキーかも。

お店での接客の機会は少ない中、近くのプールから帰る子どもたちに買い物の計算を教えたり、挨拶を教えたりといった、町の駄菓子屋さんならではの触れ合いもあるそうで、面白いエピソードをたくさん伺いましたが、紹介しきれないので今回は割愛。

男の子二人の母としての先輩でもあるなほ美さん、とにかく尊敬の念しかありません。

また会いに行きます!

基本情報
【大安商店】
*住所:愛知県西春日井郡豊山町豊場和合133-1
*連絡先:0568-28-0120
*営業時間:10:00~18:00頃
*定休日:日曜、祝日(その他、臨時休業あり)

なほ美さん、パワフルで素敵な女性!

The following two tabs change content below.
さくら

さくら

名古屋市在住、2人の男の子の母親です。 昔はピアノとテニスが趣味でしたが今はどちらも影をひそめ、次男の幼稚園入園とともに駄菓子ライターとして活動を始めました! 生クリームとチョコレートをこよなく愛する、かなりの甘党です。
タイトルとURLをコピーしました