はじめまして、やんまです。
今回は、大阪府の守口市金田(きんだ)町にある、
「ストーリー」という駄菓子屋さんを紹介させていただきます。
今回、取材に応じてくれたのは、17年前からお店を守るナオミさん。
地元の子供たちの間から『おばちゃん』の愛称で知られています。
元雑貨屋の顔を持つ大阪の駄菓子屋が誇るのひろ~い店内
「ストーリー」は今でこそ立派な駄菓子さんですが、もともとは娘さんと2人で商売を始め、娘さんはアメリカから取り寄せた雑貨品を販売しており、おばちゃんは隣のスペースでたこ焼きを販売していました。
そんなある日、たこ焼きを買いにきた子どもから
『おばちゃん、座って(たこ焼きを)食べたい』
とお願いされて、雑貨品を売るスペースに案内をしたのが始まりだそうです。
ときが立つにつれ、雑貨品のスペースは縮小をしてゆき、
店内でたこ焼きを食べる子どもたちにと、駄菓子を置き、今の駄菓子屋としての形に落ち着いたとのこと。
今では“子どもたちの秘密基地”のようなスペースとなり、
多い時は20名前後も集まることもあるそうです!
お店一番の人気商品はインスタントの「ペペロンチーノ」!
「お店で一番売れている商品って何ですか?」と、
率直な質問を投げたところ、かえってきた答えは少し意外な「ペペロンチーノ」。
「ほとんどの子どもが買っていくよ」と言う、おばちゃん。
実際、取材中にも、このペペロンチーノが飛ぶように売れており、
子どもたちは、店内で無我夢中にペペロンチーノをすすっているのが印象的でした。
どうやら、ここ大阪府守口市ではペペロンチーノが大人気のようです。
ペペロンチーノ恐るべし。この数行でやたらとペペロンチーノって書いたな。
「子どもたちの、顔と名前はみんな覚えているよ」
「ストーリー」は大阪で本格的に駄菓子屋をはじめて、今年で17年目を迎えたそうですが、
おばちゃんの自慢のひとつとして、
一度覚えた子どもの顔と名前は、今でもしっかり覚えているそうです。
それを象徴とするエピソードのひとつとして、過去にこのお店は今で例えるのであれば
「キャッシュチャージ」のようなサービスを行っていました。
「チャージ」というと、大層な響きになりますが、要するに
『俺、このお店でしかお金を使いたくない』
…と、子どもにせがまれ、お金を預かっていたそうです。
預かったお金の管理は、帳簿にお金を借りている子どもの名前と金額を
書き残すシンプルなものでしたが、
ある日、事実を知った学校から
「子どもたちの名前と顔が一致しないのに、そんな管理方法で成り立つはずがない」
と、指摘が入ったそうです。
おばちゃんは、ひとこと「覚えています」と答え、
帳簿に書かれている全ての子どもの特徴を言い当てたとのこと。
「子どもたちから聞いたけど、私に名前を覚えられる事は学校でステータスのひとつらしいんよ。『おばちゃーん!俺の名前覚えてー』と言われると、こっちも妙に愛着がわくのかね。自然とみんなの名前を覚えてしまうよ」
そう照れながら話すおばちゃん。エモい…。
大阪の駄菓子屋さん自慢のお手製のサイドメニューもオススメ!
先述の通り、駄菓子屋「ストーリー」は、もともとたこ焼き屋さんも兼業しており、
市販の駄菓子以外の軽食も楽しむことができます。
特筆すべきは、価格。
ご覧の通り、たこ焼きが7個150円と尋常では無い安さです。
横の、せんべいスペシャルも45円と破格の安さ。
「こ、これって採算取れているんですか?」
と質問すると、「なんとかね」とおばちゃんは苦笑い。
長年にわたり、愛され続けた大阪の駄菓子屋「ストーリー」。
これからも、世話好きなおばちゃんは、地元の子どもたちの成長を
お店を通じて見守っていくのでしょう。
ぜひ一度、大阪のストーリーに足を運んでみてはいかがでしょうか。
【ストーリー】
*住所:大阪府守口市金田町5丁目16番
*営業時間:(平日)14:30~17:30、(土日)12:30~17:30頃
*連絡先:0669037838
たこ焼きのお値段には驚いたわ!
やんま
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