駄菓子屋「フレンドショップ・ひまわり」の温かみに触れる旅

東京都

駄菓子屋だがしかし〜緑の扉の向こうに潜むファンシーなる甘い誘惑〜揺さぶられる乙女心〜

10月下旬、魔女やミニスカポリスが街を闊歩し、
血気盛んなインスタグラマーたちが
その勇姿をこぞってカメラに収めようと意気込むイベントを横目に、
今宵はひとり幡ヶ谷の駄菓子屋さん「フレンドショップ・ひまわり」へ!

駄菓子屋の入り口ひまわりと書かれた緑の扉

小さな路地を少し進んだ先、ライトに映えるこっくりとした緑の扉。

印字されたひまわりの文字も愛らしく、どこか気品漂う出で立ち。
窓より覗く店内が少しばかり妖しく道ゆく人の心をひきつけます。

それでは、失礼致します。がちゃり。

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駄菓子屋「フレンドショップ・ひまわり」いざ参る

綺麗に陳列された駄菓子 年季の入ったラジカセ

年季のはいったラジカセから流れるラジオの音が耳に心地いい。

綺麗に並べられたレコード
正方形型の店内をぐるりと囲む、たくさんの駄菓子におもちゃ、年代物のレコード…

…年代物のレコード?

なんでもこのお店、
当初は手作りのペーパークラフトや軍手人形なんかを置く
ファンシーショップとして開業したのだとか。

「その一角にちょっと駄菓子を置いていたのが、
2〜3年してなんだか数が増えてきて駄菓子屋さんのようになってしまったの。」と店主の酒井さん。

いわれてみると、店内いたるところに垣間見えるファンシー感…

女性の絵とキャラクターぬいぐるみ  緑の扉と飾られた絵 男性とバイクの置物 長靴型のカップと鳥の置物

天井には花が咲き乱れ、
陳列棚ではアンティークな小物類が駄菓子と仲良く並んでいます。

カラフルなおもちゃの指輪
乙女心をしっかりとくすぐるキラキラリングもぬかりなくポジショニング💍

おもちゃとひまわり

さりげなく店名のひまわりが随所に散りばめられているのも、
ぱっと目を引くアクセントになってぐっとおしゃれ。

乙女心をユッサユッサと揺さぶられ、なんだか目頭が熱くなる。

これは…
ローティーン時代より「赤毛のアン」をバイブルとし、
「秘密の花園」「小公女セーラ」と名だたる世界の少女名作シリーズを読み耽ってきた筆者が、
こと“ファンシー”というテーマにめっぽう弱いと知ってのことか…!
(否、知る由もなし!)

つまりもともと小洒落た駄菓子屋を目指していたわけではなく、
お店の歩みの中で図らずも小洒落てしまったというわけですね!わかります!

しかし、ファンシーショップの系譜を継いでいるとは言ってもやはり老舗駄菓子屋。
定番商品は手堅くきっちり揃えてあります。
陳列されたカラフルな駄菓子昔懐かしい定番の駄菓子

さらに入って正面から見える冷蔵庫を開けてみると…

コーラ味の駄菓子冷蔵庫に入れられた駄菓子

冷凍室・冷蔵室で、それぞれカチカチきんきんガンガンに冷えてスタンバイ。最高。

男の子に人気があるのは金券付き。

キャラクターが書かれた駄菓子

「スクラッチだから自分で削るのも楽しいみたいね」と酒井さん。

そうそう、駄菓子の楽しみって、
「選んで、買って、食べる」その一連の過程がすごく大事。
そこから子どもたちは買い物の楽しさを知り、
限られたお小遣いの中でのやりくりによって等価交換の厳しさを学ぶ。

駄菓子屋「フレンドショップ・ひまわり」これだけは守ってね

そして…
ルールが書かれた張り紙

節度ある駄菓子バイヤーたるもの、ゴミはしっかり持ち帰るべし。
できない人には売りません。

そんなひまわりの営業時間は10時から19時半。
駄菓子屋さんにしてはけっこう遅め?の終業時間。

なんでも塾帰りの子どもたちが寄っていくので、
それに合わせてお店を閉めるのもすこーし遅くしているんだとか。
そうした口コミが広まり、その子どもたちが大人になってまた自分の子どもを連れてくる。
今ではインターネットで見たと遠くからはるばる足を運ぶ人も。

店名「ひまわり」の由来を尋ねると、ちょっとハニかみながら
「ひまわりって、太陽に向かって咲くでしょう?そういうのが、いいなあって思って。」とニッコリ。

女性の店主

今年で37年目。

「私の代で終わりになるし、
そろそろ閉めることを考えたりもするんだけれど
子どもたちにやめないでーって言われるもんだから。」と困ったように笑う酒井さん。

その笑顔に会いたくてお店に来るってひと、たくさんいるんだろうな、
そんなことを思わせてくれる愛らしいお人柄。

居心地のよい空間と、愛らしい女主人、
さらに冷蔵庫ではキンキンに冷えたゼリーがお出迎えとあっては、、、

駄菓子屋「フレンドショップ・ひまわり」再訪やむをえません

それでは最後に本日買ったものをすこしばかりご紹介。

色の付いた駄菓子

昔からある定番の駄菓子。糸引き飴。

「これは、このまままるごとひと房で買うものではないんですね?」

などとトンチンカンなことを口走る糸引き飴初心者の私に、
やり方を優しくレクチャーしてくれる酒井さん。

なにやら糸引き飴とは、
大小様々なサイズの飴に紐が付いて束となっており、
その束が結構多いもんだから、束ねてしまうとどれがどれやらわけがわからなくなり、
およそおみだくじの要領で各人1本の紐をチョイス。
それを引いて、やれ誰が大きい、いやいやこちらの方がと盛り上がる用の飴らしい。(ざっくり)

それでは、初引っぱり、失礼します!えいっ!

糸と繋がった青い駄菓子

「あら大きい!みんな1番大きいのを狙ってるのよ。よかったわねえ」と、酒井さん。

このようにこちらの気持ちを盛り上げてくれるやさしい心遣いも忘れない。きゅん。
引っぱった飴を小さな袋に入れてくれると、なんだかビーチグラスみたいで綺麗。るん。

そしてもひとつ、キラキラリング。
おもちゃの指輪

薄紅色とエメラルド色で悩みに悩むも、結局ふたつ購入。
ほどよいチープ感が大人にも人気で、ピンキーリングだから調節も可能。

そういえば昔、大切にしていたおもちゃの指輪を
ボットン便所に落として悲しい思いをしたことがあったっけ。
今度こそ落とさないように気をつけなくっちゃ。

掌の上にある駄菓子の指輪

【基本情報】
*店名:フレンドショップ・ひまわり
*住所:東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目8番3号
*営業時間:10時〜19時30分
*定休日:不定休

 

動画もぜひ↓

駄菓子屋「フレンドショップ・ひまわり」の温かみに触れる旅
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手塚 みつ子

手塚 みつ子

北海道出身、AB型。 好きな駄菓子は「どらチョコ」。 中学時代「ポテトスナック」との衝撃的出会いから一時しょっぱい系駄菓子に傾倒するも、二十歳を過ぎて再び「どらチョコ」路線に落ち着く。 特技は竹馬。なかなか披露の場がなく残念に思っている。
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