今回やってきたのは東京都板橋区の赤塚新町。
どこか昔懐かしい、下町の雰囲気を残す板橋区には老舗駄菓子屋も多数あるのだが、今回お伺いした『うお菓子屋』さんはなんと2023年4月にオープンしたばかり。
この地に駄菓子屋をオープンしたきっかけや店内のこだわりをお聞きした。
駄菓子屋開業のきっかけは「とある記事を読んでピンと来たから」
お店があるのは閑静な住宅街。
取材日はあいにくの天候だったが、学校帰りのちびっこたちがひっきりなしに訪れる。
「今日は雨だから、かなり少ない方ですよ。」
と店主。
まずは、そもそもこの地で駄菓子屋を始めたきっかけをお聞きしてみた。
店主
「とある女性の方が、空いた駐車場のスペースを使って週末だけ駄菓子屋をやるっていう記事をネットで読んだんですよ。それがすごくビビッと来て。自分もやってみようと思ったのがきっかけですね。」
店主はそう飄々と仰るが、「駄菓子屋を始めよう!」と思ってすぐに行動に移せる人は中々いないはず。
すごい行動力ですね・・・
とはいえ、いきなり駄菓子屋を始めるのは大変じゃなかったですか?
店主
「『駄菓子屋 始め方』で検索したら、駄菓子屋のプロデュースを無料でされている宮永さん(※)という方の情報がヒットして、早速連絡してみたんです。駄菓子屋経営から仕入れの仕方まで、何もかも宮永さんに教えていただきましたよ。店内のDIYも宮永さんに手伝っていただきました。」
※埼玉県で『駄菓子屋いながき』の店主を務める傍ら、全国の駄菓子屋を巡って取材をしたり、駄菓子屋のプロデュースをされたりしている方
駄菓子屋いながきの店舗情報はこちら
https://inagaki.shopinfo.jp/
昨今の物価上昇など、大変なことはあるものの、子どもたちは可愛くて、駄菓子屋経営は楽しいのこと。
”うお”の由来。夏にはみんなでめだかすくい
お店の名前である『うお菓子屋』の”うお”は「魚」から来ているとのこと。
お店の看板にも”めだか”と書かれている通り、夏は店の前でめだかすくいができるのだとか。
店主
「駄菓子屋を始める時から”縁日”をテーマにしたいと思っていたんです。その雰囲気を出したくて、照明も提灯にしたんですよ。」
これからも「変わらない子どもたち」と駄菓子屋を続けていく
最近の20代くらいの人たちは「Z世代」なんて呼ばれてますけど、最近の子どもたちはどうですか?
昔と比べて、こういうところは今どきだなーとか感じることはありますか?
店主
「それが、意外にも昔とほとんど変わらないですね。スマホで金額を計算する子が少しいるくらいです。そういう意味では、ちょっと計算が苦手な子が増えたような(笑)でもそれくらいで、私たちが子どもの頃と、今の子どもたちは本質的にはほとんど変わっていないのかもしれません。」
駄菓子屋を始めて、この街にもまだこんなに子どもたちがいたのかと驚いたそう。
地元の子どもたちとの交流を大事にするため、テレビなどの大きなメディアの取材をお断りしたこともあるそうだ。
板橋区赤塚新町に生まれた新生駄菓子屋。
これからも微力ながら応援させていただきたい。
うお菓子屋さん、ありがとうございました!
【基本情報】 うお菓子屋 ■住所 ■営業時間 土曜日/日曜日 ■定休日 |
今野 隆吾
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