駄菓子屋・高橋商店を探し求める旅、始まる。
それは突然現れた。
東京「小菅駅」で下車
彷徨うこと20分程、ついに我らが目的地「高橋商店」にたどり着いた。
全国の駄菓子屋を訪問すべく活動を始めた僕たち。その記念すべき第一号店がここだ。
その第一印象は、「これぞ古き良き町の駄菓子屋」である。
決して立地が良いわけではなく、目立つ存在ではないが、佇まいがなんとも美しい。
道行く人が皆店主であるおばあちゃんに笑顔で挨拶をしているのを見ると、この駄菓子屋がいかに町の人々に愛されているかが分かる。
筆者は駄菓子屋全盛の時代に生まれた世代ではないが、店内は何とも言えない懐かしさであふれていた。
駄菓子屋・高橋商店を前にしてワクワクが止まらない。
店内には昔懐かしい駄菓子の数々が綺麗に並べられていた。
あれも欲しいしこれも欲しい。
「あ!あれも食べたい!」
「これ懐かしいな!」
年甲斐もなくはしゃいでしまった。
筆者は社会人なのでそれこそ安価な駄菓子は無限に買えてしまう。
あまりにテンションが上がり過ぎて店中の商品を買いかけてしまったが何とか理性で衝動を抑えた。
駄菓子屋は子ども達はもちろん、大人も童心に帰ることのできる場所なのだから、”オトナ買い”はNGだ。
それに、少ないお小遣いの中で如何に欲しい駄菓子をたくさん買うか悩むのも駄菓子屋の醍醐味だと思う。
限られた予算の中で最大の効用を生み出す。子ども達にとって駄菓子屋での買い食いとは知力を決する闘いなのである。
入店すること20分。悩みに悩んで買う物を選抜。おばあちゃんのもとに駄菓子を持っていくとおまけをくれた。
袋一杯の駄菓子を買っても総額300円程。ワンコインでこれほど楽しめる場所がこのご時世あるだろうか。
駄菓子を求めて、高橋商店にまた必ず戻ってきたい。
上述した通り決して目立つところにあるわけではないが、一たび目にするとその存在感に引き込まれた。
店内に流れる音楽、所狭しときれいに陳列された数々の駄菓子、そして駄菓子を選ぶお客さんを優しい眼差しで見守るおばあちゃん。
まるでそこだけ時間ゆっくり進んでいるような、不思議な空間がそこにある。
訪れたのは初めてだが、とても居心地が良い。
まるで久しぶりに田舎のおばあちゃんちに来た感覚だ。私のおばあちゃんちは横浜だけど。
学業、仕事、人間関係に疲れたら是非一度訪れてみてほしい。
おばあちゃんに癒され、近くの河川敷に腰掛けながら食べる駄菓子は格別である。
全国駄菓子屋巡り運営本部
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