太陽の光が雪に反射する、真っ白な銀世界。雪を踏む音がギュッギュッとなる零下の晴れた日。
訪れたのは北海道千歳市にある白くて真新しい建物の「ドリームポケット」。
カラフルなレインボーのマークが目印の駄菓子屋です。店名にもあるドリームの名の通り「ドリーム=夢」に向かって作り上げられた熱い気持ちを伺って来ました。
バスケットボールをやっていた私の同級生からの紹介で実現した今回の取材。
この日、迎えてくださった北林さんはなんと現役のバスケットボール選手。
店内にはバスケットボールのグッズも豊富にあり、駄菓子屋×バスケの意外な組み合わせが生まれたきっかけなど、一見して繋がりのなさそうなところに素晴らしいストーリーがありました。
白銀の中の美しいレインボーカラー、他にはない唯一無二の「ドリームポケット」。
中に入ってみるとそこには夢と希望に溢れた眩しい世界が。
編集部注:本記事は2020年に行った取材をもとに執筆されております。一部現在と異なる情報が記載されている可能性がございますのでご了承ください。
駄菓子屋・ドリームポケットのコンセプト「夢を持とう」
創業2019年2月、真っ白な真新しい建物の店内。
虹の絵がカラフルに彩られている看板が目印です。
出迎えてくださったのはスラリと背の高い北林さん。
ドリームポケットは隣の建物にある、児童発達支援のための放課後デイサービス「第二千歳クラブ」を運営する株式会社「椿の会」が事業の一環として開業。
より多くの方に自分たちの活動や事業を知ってもらうきっかけになればと駄菓子屋を始めました。
バスケットボールが好きな社長自らが監督となり実業団としても活動をしています。北林さんはチームの現役バスケットボール選手という二足のわらじを履くスーパー社員でした。
入口から感じたエネルギッシュな世界、店名に込められた思い、虹のように明るくカラフルな店内。
全ては店名の由来「ポケットに夢をいっぱい持ってほしい」という願いが込められています。
店内にはユニークなしかけや駄菓子がたくさんあり、バスケットボール商品がずらりと並びます。
店内はとにかくカラフルでわくわくするような仕掛けがたくさん。
同じ建物の中にあるお隣はお花屋さんです。
伺ったのは年始ということもあり、品数が少ないそうでいつもはたくさん置いてあるとのことでした。
ガブリチュウは噛んで食べる時に「がぶり!」と食べられることから名前がつけられ、ソフトキャンディーとして1993年の発売以来、多くの人たちに愛されています。
年ごとに発売される味があり、その年にしか食べられない味があるので幻の味を求めて食べたいと思った時は迷いなし、食べたいと思ったその時が“今でしょ!”です。
さて、ドリームポケットさんの売れ筋ベスト3駄菓子を伺ってみました。
第3位は「ポテトフライ」。
カルビ焼きの味とフライドチキン味、迷ってしまいます。
メーカーによる一番人気の通り、こちらでも人気はフライドチキン味なのだと一目瞭然の圧勝です。カルビ味を応援したい方、チャンス到来。
第2位 蒲焼きさん太郎
もはや殿堂入りなのでは。心底、日本人に生まれて良かったと思う味。
食感と味が他にはなく、考案者に拍手です。
第1位 10円商品、当たりくじつき商品
手軽に買える商品が人気です。大量買いする人が多いそうで、これなら大人買いの夢も叶いそう。当たりくじが皆さまに“当たりますように”と、そんな思いでいつもの一句。
夢を持ち 願いを込めて 当たれ!くじ
当たりが出たら大人も子供も今日はラッキーだなと嬉しくなりますね。
王道のうまい棒も人気です。特にコーンポタージュ味が一番人気。
※取材当時は冬もかき氷をしていましたが現在は夏のみ。
北海道ならではなのか、今回の北海道取材でよく見かけた「ほたてカムひも」。
見つけるたびに北国の人の海鮮好きが立証されました、と心で呟きます。北海道では高確率で置いてある商品。
つい買ってしまいたくなるネーミングとパッケージ「愛するめ」、噛むほどに愛おしい味。
オリジナルのゲームで勝負
子供達が楽しめるようにと手作りのオリジナルのゲームが用意されています。
スマートボールで遊び、当たった数だけガチャガチャができる仕組み。
当たりが出れば豪華景品もある夢のゲーム。
駄菓子を選んでかき氷やタピオカを食べ、ゲームをして夢を買う。子供にとっては最高の時間です。
近くには日本一のマンモス校である北陽小学校があります。
そのため子供たちの来客も多く、そこから繋がりを作ってバスケを知ってもらい、自分たちの活動も知ってもらえるのではないかと考えているのです。
スマートボールで当たった数だけガチャガチャができます。1回100円、粘り強いのかしつこいのか息子はこれでもかというほど「楽しい」と言って遊び倒しました。子供の心をくすぐるスマートボール。
景品の豪華さが駄菓子屋の域を超えています。夢がいっぱい。
さすがは「ドリームポケット」です。
バスケットボールのプロ集団
「ドリームポケット」を運営している会社にはもう一つの顔、バスケットボールの実業団「キャメリア」としての活動があります。
従業員である北林さんは選手の一人で、お隣の児童支援デイサービスや、会社の仲間たちにも現役の選手が多数いるため、仕事が終わってからみんなで集まり練習に励んでいるそうです。
「結束力がすごい集団」という北林さんの言葉に納得です。
品揃えが豊富にあり、大阪のオリジナルのバスケットボールグッズを北海道で初めて販売したお店でもあります。
ドリームポケットのオリジナルTシャツや短パンもたくさん用意されています。
練習着がたくさん売られているので買いに来るお客さんも多いそうです。
こんなにもバスケットボール関連に特化した商品が置かれ、横に駄菓子が並ぶお店は全国でも珍しいのでは。
地域に密着し、貢献しながら子供たちを温かく見守りたい。その想いが伝わってくる取材でした。
開業1年にも満たない(取材は2020年)この時で既にお客様が絶えない理由がこの「想い」に繋がるのではないでしょうか。
児童支援の施設を運営し、隣では駄菓子屋、花屋を経営し、バスケットボールの実業団として活躍している。そんな彼らは地元の子供たちの憧れであり、お手本となっています。
「子ども達のポケットにたくさんの夢を」というテーマは店名となり、熱い気持ちを持って活動している素晴らしい集団でした。
“夢を持とう”なんて簡単には言えるけれど、行動を持って示すことはなかなか難しい。
現役選手でもある彼らは仕事が終わった後に集まり練習に励んでいるそうです。
子供たちに夢を与え続けているからこそ“夢を持ってほしい”という言葉に真実味があるのではないでしょうか。
聖地巡礼第11弾「ドリームポケット」はやっていることの全てに意味があり、人々に夢を与え貢献している集団がいるお店でした。
感動の取材をありがとうございました。
ずっと応援させてください。
ガンバレ、Camellia!
【基本情報】 住所:北海道千歳市みどり台北1丁目7-1 営業時間:平日13:30〜17:00 |
ゆきこ ロッシ
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