外から見てもここは楽しい場所、とわかるほど店先では子供たちが「パチンコ玉」のボードゲームに夢中です。
なぜならそこには「当たり」が潜んでいるから。
さぞかし楽しいしかけがあるのかなと中をのぞくと、ありました。
昔ハマったインベーダーゲームが、今も現役で活躍中です。
ここ「菊池商店」には大人も童心に帰り、子供は夢中になれる
ワクワクするしかけがいっぱいです。
さあ、入りましょう。
昔懐かしい楽しかったあの時代にタイムワープです。
心くすぐるしかけの宝庫
「当たった」と元気な声が何度も聞こえる店内は「当たり」やすいように配慮されたしかけがいっぱいです。
創業は40年前、初めはご主人と始めた八百屋さん。
そこにゲーム機を置いていたことから、ゲーム屋さんから「お菓子を多く仕入れてしまったので置いといてくれないか」と言われ置いてみたところ、2時間ほどであっという間に売れたそうです。
「こんな駄菓子もあるよ」という子供たちからの情報を次々にもらい、倉庫として使っていたとなりの建物を駄菓子屋として開店させたのが始まりです。
当時はパチンコ屋が潰れてしまうほど、ゲームセンターは人気があったようで、ゲームも置いていたことから一気に人気を博し、お店は大繁盛。
「ここでは悪いことはダメときちんと教える」と店主、菊池さん。
厳しくもあり、子供たちのためにたくさんのしかけを用意し、もう一つ駄菓子が当たるようにとたくさんの愛を駄菓子とともに詰め込んでいます。
懐かしのゲームコーナー
このゲーム、あの頃は大変お世話になりました、という方も多いはず。
今流行りのテレビゲームも良いけれど、昔の名品もきっと楽しませてくれるはず。
クリアした時の達成感は格別です。
このゲームをしては思っていたあっさりでる「ゲームオーバー」の文字。
今の私ならやれるはず、にくきスペースインベーダーたちよ、リベンジだ。
ちょっと待て ゲームオーバー 早すぎる
お恥ずかしながらあっさり敗北です。
ゲームの技術は向上しているはずなのに、おそるべしスペースインベーダー、まだまだ成長が足りていないことを実感。(ゲーマーの血が騒ぎます)
ゲームをしては駄菓子で休憩、そして当たりくじが出ないかと今度は菊池商店オリジナルのゲームで当たりに挑戦する。
「行け行け、そこだ」と仲間たちに応援される人、一人でじっくり向き合う人、いろいろなお客さんがいてここでは各々が好きなように時間を過ごします。
デジタルな世界も良いけれど、一息つくにはほっとする場所。
今の時代だからこそ、大切にしていきたいと思うお店です。
豊富なドリンクメニューと人気商品
駄菓子にはやっぱり三ツ矢サイダー、オレンジだよね、いやコーラでしょ、とこんなところもぬかりのないナイスなセレクト。
キンキンに冷えています。
シュワっと一杯いっている子供たち、清々しささえ感じます。
サッカー少年のお客さんが多いからか、ここの人気はサッカーくじ。
もちろんこれにも挑戦です。当たりそうで当たらないのかと思えば、となりでは「当たったぜ」という少年が。
ここでも敗北か、いやこのままでは帰れません、帰りませんとも。
心の俳句がおみくじの開封とともに聞こえてきます。
今度こそ みくじで勝利 夢叶え
人生そんなに甘くありません、イタリアチームに負けてしまいました。
次は何で勝負しようかと店内を見渡します。
定番の商品も豊富なため、懐かしい味を求める人から新しい味に挑戦する人まで、どんなお客さんにも対応できるお店です。
この存在を忘れてはいけません。あまりの人気に入手困難と言われている“タラタラしてんじゃね〜よ”。
ようやく食べることができたその味は、ピリッと辛くその刺激がクセになる。
近くにいた少年たちに「おすすめは」と聞いたら全員一致でペペロンチーノ。
ここでも根強い人気です。
菊池商店ではお湯も用意してあります。
闘争心に火がつきました
インベーダーゲームではあっさり負け、サッカーくじでも敗北です。
このまま引き下がるわけにはいかず、今度は息子に託しUFOキャッチャーで当たりを狙います。
ここでも先ほどのお兄ちゃんたちが「行け行け、そこだ、掴めたんじゃない」と横で応援してくれます。
「きた、きた、取れたー」と勝利の喝采が響きます。
実はこれ、けっこうな確率で当たりが出ていました。(菊池さんの優しさです)
調子が出てきたところで、入り口に戻りサッカー少年たちにコツを学び、再び当たりを狙います。
これはお見事、2回も当たりが出ました。
菊池商店の壁には所狭しとテレビ番組のシールやサイン、ポスターが並んでいました。
好きなところにどうぞ、というお言葉に甘えてありがたく貼らせていただきました。
ちょっと仕事で疲れている時、ふらっと立ち寄って遊んでみる。
気持ちがすっきりしてクリアな帰り道になるかもしれません。
そんな一日も良いのではないでしょうか。
聖地巡礼第3弾、下町のお母さんがいるホットなお店は時間を忘れるほど楽しく、
きっと今この瞬間も、行け行けという熱い声援が店内を賑わせていることでしょう。
【基本情報】 菊池商店 住所:東京都品川区南大井4-14-19 連絡先:03-3761-2007 営業時間:11:00-18:00 定休日:火曜・木曜 |
ゲームに駄菓子、いろんなしかけで子供たちも飽きないわね!
思わず長居してしまうほど居心地の良さそうな場所だわ!
ゆきこ ロッシ
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