生ツバものの秘宝がザクザク!駄菓子とおもちゃ「トイランド 宝島」〜大阪府高槻市〜

取材記事

今回お邪魔したのは大阪・高槻市の「トイランド 宝島」さん。

閑静な住宅街にある老舗の駄菓子屋さんです。

お店のショーウインドウには海賊船の模型と人気漫画のフィギュア、そして昭和40〜50年代生まれの人には懐かしいお菓子のCMがBGM代わりに流れるなど、まさに宝島なお店でした。

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子どもたちのものでなくなるつつある駄菓子屋

正面を向いて微笑む男性と女性
店主の中村倫久さん(左)と奥さん。ご夫婦でお店に立たれている駄菓子屋さんはめずらしいかも。

「トイランド 宝島」のオープンは昭和52年。

最初はほかにも2店舗あったのですが、立ち退きや火災などの不運が重なり現在はこちらの1店舗のみを経営されています。

駄菓子のほかにおもちゃが豊富に陳列されているのは、もともと別店舗で扱っていた商品をこちらで扱うようになったからなんだそうです。

吊るされた看板と店内の商品
おもちゃを置いてあるコーナーは「冒険の国」。

「今は駄菓子もおもちゃも大手が参入してきて、市場が変わってしまってね」

価格では、メーカーから直に仕入れる大手にはどうしたって敵わないと中村さんは言います。

昔も今も子どもたちはおもちゃが大好き。

でも一緒にいる親御さんが、おもちゃの棚に行こうとする子どもを制止することもあるとか。

「利益は薄いけど、だからといって値上げするのも可哀想でね。僕らは子どもらとのコミュニケーションが好きで商売やってるから、消費税も取ってないし」

2019年10月に消費税率が変更されますが、おもちゃは駄菓子と違って軽減税率が適用されません。

さらにおまけつきの駄菓子は中身の駄菓子の割合によっておもちゃとみなされてしまうため、全国の駄菓子屋さんはますます経営が難しくなるということも教えていただきました。

切実なお話です。

自分で買う駄菓子やおもちゃは駄菓子屋さんで買おう!とあらためて思いました。

丁寧に陳列されたお菓子
駄菓子のコーナーは「夢の国」です。
赤い袋に入った駄菓子
梅ジャムはかなり上の世代でないと知らない駄菓子なんじゃないでしょうか・・・
プラスチックの袋で包装された駄菓子
「うまい棒飴」を発見。もちろんひとつ10円。焼きもろこし味を買いました。味はコーヒー飴っぽい感じです。

宝島にしかない駄菓子とおもちゃ

壁にかけられた子ども向けのおもちゃ

お話をおうかがいしたのは金曜日。

たくさんの仕入れの入荷があった直後にお邪魔してしまったために、まだ段ボールに梱包されたままの駄菓子がたくさんありました。

「大手さんと競争しても仕方ないから、うちは他のところで個性を出してるんですよ」

そのひとつが「当て物」といわれるクジ付きの駄菓子やおもちゃ。

友だち同士で「当たった!」「はずれた〜」と盛り上がれる駄菓子屋ならではの光景ですよね。

そして宝島にはマニアックなシリーズのプラモデル、復刻版ではないオリジナルのテレビゲームの本体やソフトなど、デパートのおもちゃ売り場やチェーン店には決して置いていないお宝がワンサカ・・・。

権利の関係で撮影することはできませんでしたが、お店の奥には子どもたちの親世代が釘付けになる商品がたくさんありました。

割引の情報が書かれた紙
開店記念の42%引きのセール!ものすごい割引率です。
棚の上に積まれたプラモデル
昭和生まれが泣いて喜ぶプラモたち。お城や田舎の風景モノもありました。
ガラスケースに平積みされたおもちゃ
「トイランド 宝島」は出入り口が二つ。向かって左から入るとおもちゃのコーナーです。

実は「トイランド 宝島」は僕と同い年。

店内のモニターでエンドレスに流れている、今はなき最初の2店舗の映像を中村さんに解説してもらいながら、当時の駄菓子やおもちゃの話に花が咲きました。

陳列された商品とテレビ
開店当時からの映像が流れています。昔は地元のケーブルテレビの取材もあったそうです。

子どもたちの未来が楽しみなのは今も変わらない

プラスチックの容器に入った商品
子どもはみんなう○ちが好きというのは偏見でしょうか。思わずひとつ買ってしまいました。

子どもたちがどんな大人になっていくのか、それが楽しみなのは変わらないと中村さんは言います。

「確かに子ども達とのコミュニケーションは取りづらくなっています。たとえば万引きしようとしててても、表でタバコを吸っているのを見かけても、叱ることができない時代になってしまった。それでもきちんと責任を持って子どもを育てている親御さんもいるし、自立した子もまだたくさんいるから、そこには希望を持ちたいですね」

壁にかけられた人物写真
花火とセットの駄菓子にはさまれて昭和のスター年表。お店のホームページではさらに詳しく紹介されています。

子どもたちは、親が口出ししなくても自分たちで自立・成長していく。

見守ること、多少ケガしても痛みを知ること、時間がかかっても自分たちで解決していくこと。

子どもたちの未来に敏感すぎる時代だからこそ、子どもたちだけの社交場である駄菓子屋を1日でも長く店を続けたい

トイランド宝島は中村さんのそんな想いが息づいた駄菓子屋さんでした。

子どもは大人になり、大人は子どもに戻ることができる駄菓子屋

カラフルな駄菓子のパッケージ
うまい棒は今も昔も10円。なぜか東京限定「シナモンアップルパイ味」がありました。

お話を聞き終えたころ、親子連れのお客さんがやってきました。

女の子が引いたクジの番号を見て「もう一回ひいてごらん」と中村さん。

再度ひいたクジの番号を女の子が見せると

「おー、よかったね、さっきのは男の子のおもちゃやったから」

と今度はにっこり。女の子と女の子のお母さんもにっこり笑ってお礼を言っていました。

僕は駄菓子屋のおっちゃんおばちゃんには怒られていたクチだったので、自分のが子どものころにもこんなに優しい駄菓子屋さんがあったらとうらやましくなりました。

手に持たれた赤いパッケージ
正式名称は「うんちくんグミ」だそうです。
黒いお菓子
「うんちくんグミ」の裏面。コーラ味のグミです。

お話を聞かせていただいた後はいつも駄菓子を買って帰るのですが、今日はおもちゃも一緒に買わせていただきました。

子どものころは自分で買うことができなかったトミカから「広島電鉄 650形」をチョイス。

ポイントカードにスタンプまで押してもらって夢のような時間でした。

またお小遣い握りしめてきます。中村さんご夫妻、貴重なお話ありがとうございました!

テーブルに置かれた電車のおもちゃ
さすがのディテールです!これで450円でした。安いです。
スタンプがいくつか押されたスタンプカード
駄菓子と当て物以外でたまるスタンプ。スタンプ60個で600円引きってスゴすぎる・・・。
基本情報
【トイランド 宝島】
*住所:大阪府高槻市春日町32-9
*営業時間:11:00〜18:30
*定休日:水・木
*連絡先:072-672-8859
*ホームページ:http://宝島.shop

 

お名前の通り思わぬ”お宝”に出会えるかも!大人の方にもぜひ足を運んでほしいわ!

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貝田孝一

貝田孝一

小説執筆とライターの二足のわらじを履き潰す生粋のナニワっ子。 70~80年代のサブカルチャーと銭湯が三度の飯の次に好き。 チャリンコで近所を駆けずり回り、面白いネタを探すのに疲れて立ち飲み屋で一杯やってるときがいちばん幸せ。