駄菓子文化が衰退し、全国で駄菓子屋さんが減少し続けていることに筆者は涙している。
週末になれば足繁く駄菓子屋さんを巡り、訪日中国人観光客も腰を抜かすほどの大量の駄菓子を爆買いをしているのに、駄菓子屋さんは減っていく一方だ。
一昔前まで東京にも200店近い駄菓子屋さんが存在したらしいが、今やそれが40店程に減少。
「子どもが放課後に立ち寄って、なけなしのお小遣いで大好きな駄菓子を買い込み、お母さんの作るご飯より美味しそうに貪る場所」ではすっかりなくなってしまった駄菓子屋さん。
しかし、人々の生活から駄菓子が消え去ってしまったわけでは決してない。
近所で駄菓子屋さんを見る機会は悲しくも激減してしまったわけだが、今や駄菓子はコンビニで容易に手に入る時代になってしまった。
自他共に認める世界駄菓子愛好家ランキング圧倒的一位の筆者にしてみれば、コンビニやスーパーなどに行かず、昔懐かしい情緒あふれる駄菓子屋さんに足を運び、店主と楽しくおしゃべりしながら駄菓子をお買い求めいただきたいものだが、これも時代の流れ。
寧ろコンビニに駄菓子が置かれたことでより身近な存在になったと思えば嬉しい限り。
今回はコンビニで買える駄菓子達を紹介していくので、これを読んだら最寄りのコンビニへ駆け込んでほしい。
1. 蒲焼さん太郎
駄菓子が好きな人もあまり興味がない人も、一度は口にしたことがあるだろう。
本物の蒲焼さながらの甘いタレがたっぷりと塗られ、中々噛み切れない絶妙な固さがやみつきになる。
一度口に入れるとその強烈な歯ごたえから中々飲み込まれてくれない、甘えん坊な駄菓子だがガムのように長く味わうことができる。
まぁ、もし本当に蒲焼味のガムが発売されたら大不評間違いなしだろう。
2. よっちゃんいか
こちらも皆さんご存知、日本を代表する駄菓子の筆頭格である「よっちゃんイカ」でお馴染みのカットよっちゃん。
筆者が物心ついたときからそばにいてくれたカットよっちゃん。「よっちゃん」などとちゃん付け呼ばわりするなんて恐れ多くてできず、個人的に「よっさん」と呼ばせていただいている。
イカが持つコリコリした独特な歯ごたえと酸味がベストマッチし、酒のつまみとしても最高であること間違いなし。
まだ食したことがない人なんてこの世にいないと信じたいが、もしなければ、今すぐコンビニに駆け込んでよっさん、失礼、よっちゃんを頬張ってほしい。
3. BIGカツ
BIGカツの名に恥じぬ大きさで、かつて多くの青少年たちのお腹をパンパンに満たし、晩御飯が食べられずお母さんに怒られちゃう事件を起こした主犯格がこの方だ。
表の衣はサクサク、中はジューシーで歯ごたえバツグンな上にご飯にも合う、駄菓子の域を超えたオールラウンダーな存在だ。
こんな贅沢な逸品が今やコンビニで買えてしまうので、残業時間の軽食をおにぎりやサンドイッチからBIGカツに変えてみては如何だろうか。
4. うまい棒
説明する必要があるだろうか。言わずと知れた世界の美食家をも唸らせる最強の棒である。
そもそも名前に「うまい」を付けている時点で相当な自信家であるわけだが、この旨さならもはや謙遜する方が失礼と言える。
しかもうまい棒は食べ切って終わりではない。指に残った粉という極上のデザートを残してくるのだから憎めないやつだ。
子どもであれば問題ないが、筆者のようなオトナが指のデザートをベロベロと嘗め回すときは一応辺りを気にしよう。
後この駄菓子、種類豊富で非常にインスタ映えするので、今時の女子大生はぜひコンビニで買えるだけ買い込んで写真をバッシバシ撮ってほしい。
5. おやつカルパス
この駄菓子に「一つだけ」という概念は通用しない。ダイエット中や栄養バランスを常に考えている人は、残念だが近寄らない方が良い。
おやつカルパスが持つ圧倒的ストロングポイントはその「依存性」。一度口にすれば一日中食し続けてしまう、本日の朝ごはん・昼ごはん・おやつ・夜ごはん・夜食の全てがおやつカルパスと化す。
人々が本来持つ食事のバランスを破壊してしまうほど、この駄菓子が持つ歯ごたえと優しい味は一級品である。
おやつカルパスと上手く付き合う方法は人気の多いところで食し、周りとシェアすることだ。
自身の健康のためにも、おやつカルパスは独り占めせず、中毒性のリスクを積極的に周りへ分散してほしい。
6. ベビースターラーメン
チキンラーメンを茹でずにそのまま食しても抜群に美味しいことを証明してくれた駄菓子である。
ただこの方は少々扱いにくい暴れん坊なところがあるから気を付けてほしい。誤って勢いよく開封すれば、外の空気を待ちわびたベビースター達が一気に外へ大噴射してしまう。
また乱暴に食せば手から止めどなく零れ落ち、あたり一面がベビースターオーシャンと化してしまう。
そんな子どもには少々荷が重い、高度なテクニックが求められるベビースターだが、そのまま食べても良し、ご飯・パンにかけるのも良し、一つひとつチマチマ食べるも良し、一気に喉へ流し込むも良しと、楽しみ方は無限大。
老若男女に愛されるロングセラー駄菓子なのだ。
塩加減も程よいので、コンビニでお茶と一緒に買って、一息ついては如何だろうか。
7. タラタラしてんじゃねーよ
ご存知某プロゴルファーも愛する駄菓子。
子どもが買う駄菓子なのだからもう少し良いネーミングはなかったのかとつい思ってしまうが、噛めば噛むほど口いっぱいに広がる独特の辛味はきっと大人向けを想定したものだから一切問題ない。
「タラタラしてんじゃね~よ」に逆らう形になって大変恐縮だが、タラタラとじっくり味わいたい逸品である。
こちらもお酒、特にビールなど、炭酸強めのお酒との相性がバツグンで一つ30円程度と非常に安価なので、お小遣いの関係でおつまみにあまりお金をかけられない全国のお父さんには、ぜひコンビニで買ってみることをおすすめしたい。
8. 味カレー
「今この瞬間にカレーが食べたい」と我慢できない人にはぜひ全力でコンビニに行き、味カレーを食してほしい。
これは決して巷にあふれる「カレー風味」のお菓子ではなく、正真正銘のカレーが凝縮されているのだ。
メーカーが独自の手法でブレンドしているので、カレーに対する情熱は他の追随を許さない。
コンビニで駄菓子を買ったら次は駄菓子屋さんへ
今回はコンビニで買える数々の駄菓子をご紹介した。
コンビニで駄菓子を買い、駄菓子が持つ魅力に気付いた人は筆者に約束してほしい。
「今度必ず駄菓子屋に足を運ぶ」と。
コンビニ族の皆さんに駄菓子屋さん出会えることを筆者は心から楽しみにしている。
今野 隆吾
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