【1980-90年代】懐かしい飲み物5選

レトロコラム

暑い日に喉が渇いたとき、駄菓子を食べるときにいっしょに……などなど、外で飲み物を買う機会は頻繁にあるはず。

そんな飲み物にも栄枯盛衰が有り、時代によってさまざまな商品が登場し、そして消えてゆくものも。

なかには今思い出すと懐かしくなってしまう飲み物もあるだろう。

そしてなんと今でも手に入る飲み物も存在する

本記事では1970年代生まれの筆者が、1980年代〜1990年代に販売された飲み物を紹介したい。

いずれも販売されていた当時の思い出を一気に蘇らせてくれる懐かしい飲み物だ。

あなたも飲んだことがある商品があるだろうか?

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80〜90年代の懐かしい飲み物 1:メローイエロー

「メローイエロー」は、コカコーラ社が製造・販売する炭酸飲料。

1979年(昭和54年)にアメリカのコカコーラ社が発売し、1983年に日本での販売が始まった。

その後、2000年(平成12年)に販売終了したが、2011年(平成23年)に復刻し、おもにペットボトルで販売されている。

メローイエローはどんな味?

メローイエローの色はしっかりその名の通り黄色だ。

そして味は、甘酸っぱい柑橘風味の味わい。
シュワーっとした強めの炭酸も特徴。

メローイエローとの出会い、懐かしい思い出

私がまだ幼かったころにメローイエローは国内販売が開始され、近所のコカコーラの自動販売機にあったのを覚えている。

子供のときにメローイエローを飲み、甘酸っぱい味と炭酸がクセになった。

おそらく私が初めて飲んだ炭酸飲料で、炭酸飲料を飲むときはこればっかり飲んでいたのを覚えている。

しかし、1〜2年ほどで飽きてメローイエローを飲まなくなり、そして知らず知らずのうちに販売は終了していた。

メローイエローの世間での人気はどうだった?

メローイエローは発売から数年は、人気の高い炭酸飲料だった。

しかし、ほかの新しい飲み物が登場してくるにつれ存在感が薄くなり、2000年に販売が終了したのだ。

だが、検索サイトgooの「もう一度飲んでみたいソフトドリンクランキング」で、メローイエローが1位となるなど、根強いファンもいたようである。

そのような根強いファンの声もあり、2011年にメローイエローは見事復刻を果たした。

その後は製造は再び中止となり、時折限定的に製造・販売されているよう。

最近では、2017年(平成29年)に一部地域で販売されているのが確認されている。

アサノヨウスケ
アサノヨウスケ

2020年現在店頭での入手はこんなんだけど、ネットではまだ手に入るようです!

80〜90年代の懐かしい飲み物 2:こつぶ

「こつぶ」は、はごろもフーズが製造・販売していた清涼飲料水だ。

販売開始の正確な時期は不明だが、1980年(昭和55年)前後と思われる。

こつぶは、いわゆる「みかんジュース」なのだが、最大の特徴は中にみかんの果肉が入っている点。

こつぶという名前もここから来ている。

子供を中心に人気があったが、その存在感は徐々に薄くなっていった印象だ。

しかし実はひっそりと2010年代まで発売されていたのである。

残念ながら2010年代中頃に、はごろもフーズが飲料事業を終了したため製造中止となってしまった。

こつぶはどんな味?

こつぶの味は、みかんらしい酸味と甘味のある味わい。

そして中にみかんの果肉の粒が入っていて、口に入れて噛むとプチッとした歯ごたえとともに、みかんのフルーティーな風味が楽しめる。

飲むと食べるを同時に楽しめるお得感がある

赤・橙・黄のグラデーションに大きく「こつぶ」のロゴ。

缶のデザインも当時としてはポップでインパクトがあり、今としてみればレトロ感満載だ。

こつぶとの出会い、懐かしい思い出

幼いころの私もほかの子供たちも、みかんが好きなのでこのこつぶは大好きだった。

ただ、このこつぶは欠点があって、最後に缶の中に果肉の粒が残ってしまうのだ。

アサノヨウスケ
アサノヨウスケ

必死に振ったり吸ったりするけどどうしても全部吸いきれず、もったいない気持ちになることもしばしば・・・

こつぶの世間での人気はどうだった?

子供はみかんが好きな子が多いので、こつぶは子供に人気が高かった。

また、こつぶは果肉入り飲料の先駆者的な存在でもある。

こつぶが発売されてから、ほかの企業からも果肉入り飲料が発売された。

なお2020年現在、こつぶは製造・販売されていないものの、大洋食品から「金太洋 つぶオレンジみかん」、ポッカサッポロフードから「つぶたっぷり贅沢みかん」などの類似品が入手可能だ。

80〜90年代の懐かしい飲み物 3:アンバサ

「アンバサ」は、コカコーラ社が製造・販売していた飲み物だ。

1981年(昭和56年)に北九州コカコーラ・ボトリングが発売。

カルピスソーダのライバル商品となる乳性炭酸飲料だった。

1982年(昭和57年)には全国に販売を拡大し、1991年(平成3年)にはカルピスウォーターに対抗する商品として「アンバサ ホワイトウォーター」も発売された。

その後、カルピスソーダやカルピスウォーターに水をあけられ、次第に店頭や自動販売機から姿を消していった。

アンバサはどんな味?

アンバサは、カルピスソーダのライバル商品として登場したので、味もカルピスソーダに似た味だ。

甘すぎない甘さにほのかに感じる酸味と炭酸のシュワシュワ感という味わい。

ホワイトウォーターも同じく、ライバルのカルピスウォーターに似た味をしている。

アンバサとの出会い、懐かしい思い出

アンバサは、正直なところ私はあまり飲んだことがない。

アサノヨウスケ
アサノヨウスケ

こればっかりはぶっちゃけると、カルピスの方が好きでした

青と白を基調とした水玉をイメージした商品デザインは、あきらかにカルピスを意識していて、個人的にはとにかく「カルピスの真似をしているな」という印象が強く残っている。

アンバサの世間での人気はどうだった?

アンバサはカルピスソーダやカルピスウォーターに対抗する商品だったが、残念ながらカルピスに人気で勝つことはできなかった印象。

しかし、2010年(平成22年)前後から少しずつ販売が再開された。

新デザインの商品も発売され、2020年(令和2年)現在でもインターネットショッピングでも扱っているショップがある。

興味のある方はぜひカルピスとの飲み比べをしてみてほしい。

80〜90年代の懐かしい飲み物 4:鉄骨飲料

「鉄骨飲料(てっこつ いんりょう)」は、サントリーが製造・販売していた清涼飲料水だ。

バブル時代の1989年(平成元年)に発売され、話題となった。

女優・鷲尾いさ子扮する「鉄骨娘」がお風呂に入りながら「そ〜れ、そ〜れ、鉄骨飲料〜」と歌いながら踊るテレビCMは、インパクト抜群

鉄骨飲料は個性的な商品名とCMがキッカケで爆発的なブームとなり、大ヒット商品となった。

その後はブームが過ぎるとともに売上も落ちたが、1995年(平成7年)には特定保健用食品に認定されるなど、マイナー・チェンジを続けながら細々と販売していたが、いつの間にか販売中止に。

2010年(平成22年)に大幅なリニューアルがなされ、大々的にテレビCMも制作された。

しかしリニューアル後も、いつの間にか販売中止となっている。

鉄骨飲料はどんな味?

鉄骨飲料は、薄いクリーム色のような色をしていた。

味はほんのりとグレープフルーツの風味があって、やや酸味があった気がする。

栄養ドリンクのような商品なので、味よりも健康重視といった印象だ。

商品名に「鉄骨」という名前が入っているとおり、鉄分(鉄化合物)にカルシウム(カルシウム化合物)、さらにカルシウムの吸収を助けるCPP(カゼインホスホペプチド)を配合している。

鉄骨飲料は、わかりやすいネーミングだったと言えよう。

鉄骨飲料との出会い、懐かしい思い出

鉄骨飲料発売当時私は子供だったので、鉄骨飲料のような栄養面に気を使った商品に興味はなかった。

一方で「鉄骨飲料」というストレートかつ、漢字4文字というあまりない商品名のインパクトは強く印象に残っている。

そして、インパクトのあるCMも存在を知るキッカケとなった。

アサノヨウスケ
アサノヨウスケ

何度か試しに飲んだけど、当時子どもだったからかあんまり美味しいとは思えず・・・今飲んだらまた違ったかな。

鉄骨飲料の世間での人気はどうだった?

さきほど説明したように、発売当初はインパクトのある商品名とテレビCMで、鉄骨飲料は大ヒットした。

鉄骨飲料が発売された1989年前後は、さまざまな会社から「機能性飲料」が発売されていたが、そのなかでも鉄骨飲料は圧倒的に人気があったと思う。

80〜90年代の懐かしい飲み物 5:ジョルトコーラ

ジョルトコーラは、アメリカのウエット・プラネット・ビバレッジ社が発売していたコーラだ。

日本では、1990年(平成2年)にUCCがライセンスを得て、製造・販売。

ビートたけしを起用した「ジョルト党キャンペーン」のテレビCMを大々的に流し、話題になった。

しかしCMのインパクトのわりに売上は伸びず、1995年(平成7年)に味をリニューアルしたものの2001年(平成13年)に国内販売は終了。

アメリカでも、2009年(平成21年)にウエット・プラネット・ビバレッジが破産してしまった。

その後、ダラー・ジェネラル社が2017年(平成29年)にジョルトコーラを販売開始し、復活した。

一部の小売店やインターネットショップでは、2020年現在でも輸入品のジョルトコーラが扱われている。

ジョルトコーラはどんな味?

ビートたけしのCMでも強調されていたのが、一般的なコーラと比較して「カフェイン2倍」。

もうひとつ売りにしていたのが「砂糖100%」。

そのため味は炭酸が通常のコーラより強く、甘さも強かった。

ジョルトコーラとの出会い、懐かしい思い出

テレビで積極的にCMをしているわりに、私の近所ではジョルトコーラはあまり店頭にならんでいなかった。

たまたま見つけた、近所にはあまりないUCCの自動販売機にジョルトコーラがならんでいたのを覚えている。

そこで買ってみたが、コカコーラやペプシコーラのほうがおいしかった印象だ。

アサノヨウスケ
アサノヨウスケ

一般のコーラに比べてカフェイン2倍の注意書きが印象的だった

ジョルトコーラの世間での人気はどうだった?

「カフェイン2倍」「砂糖100%」と個性を強く打ち出したジョルとコーラ。

おそらくマニアに指示されるような商品を目指したのかもしれない。

一部熱狂的な支持者もいたかもしれないが、当時はさきほど紹介した鉄骨飲料など機能性飲料が多く出回っていた時代。

ジョルとコーラはそれに反して「カフェイン2倍」「砂糖100%」を売り文句にしたため、いかにも体に悪そうなイメージがあり、受け入れられなかったのかもしれない。

テレビCMが話題になっただけに残念だ。

まとめ

ここまで、1980〜1990年代に流行った懐かしい飲み物を紹介してきた。

あなたが「懐かしい!」と思った飲み物はあっただろうか。

もしかしたら、ほかにも懐かしいと思う飲み物があるかもしれない。

この記事で紹介したものは、残念ながらほとんどはもう入手不可能となっている。

もし記事を読んで昔の記憶がよみがえり、懐かしいと思ってもらえたのなら光栄だ。

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アサノヨウスケ

昭和50年代生まれで「ビックリマン」「ネクロスの要塞」「めざせまるきん」がはやった世代。好奇心旺盛でフラッと出かけて地域の文化を探るのが好き。特に名物・銘菓・名産などに興味があり、裏側のストーリーをいろいろ調べたりする。ほかにもノスタルジックな建物や古い町並を散策したり写真撮影したりするのも好き。 Webサイト「きびナビ」運営。

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