なぜ人は過去に戻りたいと思うのか?誰でも手軽に昔の気持ちを思い出す方法

レトロコラム

あなたも、一度は思ったことがあるかもしれません。

「ああ、あの頃に戻りたい」
「学生時代からやり直せたら、今頃……」

人は年齢を重ねるにつれ、過去に戻りたいと願い、昔に帰りたいと望むもの。

なぜ、今この瞬間を生きるよりも、過去に戻りたいと思ってしまうのでしょうか?

こちらの記事では、過去に戻りたいと思う人の心理を紐解き、誰でも手軽に昔の気持ちを思い出す方法について紹介します。

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人が「過去に戻りたい」と感じる心理状態とは

テーブルに置かれたコップとポッド

なぜ、人はふとした時に「過去に戻りたい」と思ってしまうのでしょうか。
その心理に迫る前に、「過去に戻りたいと思う瞬間」とはどんなものなのかを考えてみましょう。

・失敗してしまったとき
・生きる意欲を失ってしまったとき
・ひどく後悔しているとき
・大切な人を亡くしたとき
・恋人と別れることになったとき

このように、今という現実に不満や後悔がある、もしくは大切な人と離れることになってしまったときなど、その瞬間は人によって千差万別あることがわかります。

過去に戻ったからといって、目の前の現実が変化することはないかもしれません。

それでも、人はそう考えてしまう生き物なのですね。

そういった不満や後悔といった感情が、巡りめぐって自信喪失へと繋がってしまい、「過去に戻ってやり直したい」という心理が働いてしまいます。

また、人にはもともと「回帰本能」「母胎回帰」という本能が備わっていることをご存知でしょうか。

生まれた場所や育ってきたふるさとへ戻りたいと願う、人であれば持っていてもおかしくはない心の動きを指します。

どことなく気持ちが落ち着かなかったり、感情が波立ったりすると、具体的なきっかけがなかったとしても「あの頃に帰りたい」と思ってしまうのが人間というもの。

もはや、過去に戻りたいと考えてしまう心理は、人として生きる上で仕方のない感情だといえます。

悪いことじゃない!時には過去に戻ることも大切

人が「過去に戻りたい」と思う心理について、後悔による自信喪失や、母胎回帰本能による避けがたい心の動きであることを紐解きました。

過去に戻りたい、あの頃に帰りたいと願うことは、一見悪いことであるように見えてしまうかもしれません

ですが、この感情は、決して悪いことではないのです。

実際に、どれくらいの人が「過去に戻りたいと思ったことがあるか」について100人にアンケートをとってみたところ、結果は以下のようになりました。

緑を基調にした円グラフ

「しょっちゅうある」「たまにある」が大多数で、ほとんどの人が一度は過去に戻りたいと思ったことがある結果となっています。

それほど、誰もがとらわれたことのある感情だということです。

一般的に、過去にばかり気持ちを向けている状態は良くないとされています。

対処法として「自分ではどうにもならないと考えを改める」「今この時間に目を向け、感謝できる事柄を探す」などがよく挙げられることが多いです。

ですが、果たして本当に対処する必要があるのでしょうか。

過去に戻りたいと思う心の動きを無理に閉じ込めるのではなく、悪いことだとする思い込みを外すことから始めましょう

時には、過去を思う気持ちにひたることも大切です。

いくら帰りたいと思っても、本当に帰ることはできませんが、心にくすぶる後悔や懐かしく思う気持ちを丁寧に扱うには、昔の気持ちを思い出す必要があります。

誰でも手軽に昔の気持ちを思い出す方法

駄菓子屋で遊ぶ子ども

人は、どうしても「過去に戻りたい」と思ってしまう生き物です。

その心の動きは、一般的には好ましくないものとされていますが、正しく前を向き今を生きていくためには、時にはあえて昔の気持ちを思い出すことも必要だといえるでしょう。

誰でも手軽に昔の気持ちを思い出す方法はあるのでしょうか。

当時観ていたドラマや、聴いていた音楽などに触れるのが最もポピュラーかもしれません。

付き合いのあった友人や知り合いへ連絡をしてみたり、家族と当時のことについて思い出話をしてみるのもいいでしょう。

また、あえて駄菓子屋さんに足を運んでみるのもいいかもしれません。

「駄菓子屋なんて、当時でさえあまり行っていなかった」という方もいるでしょう。

現在、日本に駄菓子屋さんは15000店舗ほどあります。時代の流れによりその数は年々減少傾向ではありますが、だからこそ今しか見られない、趣向が凝らされた駄菓子屋さんが各地に点在しています。

忙しく流れ去っていく時間の中で、たまには足を止め、近くの名物駄菓子さんを探索してみませんか。

積まれた駄菓子

現在の活力へ変換し、自分らしく生きよう

過去に戻りたい、昔に帰って一からやり直したいと願うことは、人として生まれたならば当たり前のように抱く感情です。

こういった、過去ばかりを振り返り、懐かしむ姿勢を快く思わない方もいるかもしれません。

今という時間を見つめて生きるほうが建設的ですし、変えられない過去のことばかりを回想し続けていても、何の意味もない。

確かに、そういった見方もひとつの真実なのでしょう。

ですが、これまでご紹介した通り、時には立ち止まり、過去を思い返すことが現在を生きる上での活力になることもあります。

あの時、自分がとった行動は正しかったのか。

あの瞬間、自分が口にした言葉は、誰かを傷つけはしなかったか。

自分の行いを省みることで、今、自分がいる立ち位置を見つめ直すことができるはずです。

時には、過去に戻ることも大切。

替えの効かない、たったひとりの自分と定期的に対話してあげることで、より自分らしく生きる活力にしていきましょう

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北村有

北村有

吉祥寺在住フリーライター。趣味は読書と書店めぐり。ふとした時に旅に出ます。
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