ご飯に合うベストオブベストうまい棒を決める総選挙開幕
「全国駄菓子屋巡り」運営本部には計600本にも及ぶうまい棒があらゆる箇所に配置されている。
朝、出社後朝食として食べるうまい棒。
昼、ランチ後のコーヒーとともに食べるうまい棒。
昼下がり、3時のおやつに食べるうまい棒。
夜、残業時間中、ちょっと一息つきたい時に食べるうまい棒。
全国駄菓子屋巡りの運営本部が送る一日は
「うまい棒と共に始まり、うまい棒と共に終わる」
と言っても全く過言ではない。
ここまでうまい棒を愛する我々編集部にとって、うまい棒の新たな可能性を引き出すことは至上命題であった。
既に多くのメディアやテレビ番組の企画などで行われてはいるが、
うまい棒を日本で一番(つまりは世界で一番)食している我々全国駄菓子屋巡り編集部が
「ふりかけとしてご飯に最も合ううまい棒の味」
を改めて決めていく。
駄菓子界で圧倒的な輝きを放つスーパースターと駄菓子と、
駄菓子屋さんをこよなく愛する全国駄菓子屋巡り編集部とのコラボレーションをぜひご覧になってほしい。
ご飯に合ううまい棒を決めるにあたって
ふりかけとして、ご飯に最も合ううまい棒を決めるにあたり、公平を期すため、プレミアムシリーズや限定品を除き、現在市販で購入できるうまい棒の味を全て揃えた。
ラインナップは上記写真の通り。
試す前からごはんに合うこと間違いなしの味、
そもそもご飯にかけて食べることが前提の食べ物の味がある一方で、
「お前にだけは絶対あたりなくない」
と最初から思われる味も。
しかし人と同じくうまい棒も見た目で判断してはいけない。
正当なジャッジを下すためにも、全ての味でテイスティングすることは避けられない。
さて、早速検証を始めるのだが、ルールを設定したので事前にお伝えしておく。
ルール①うまい棒はランダムに決める
検証を一層愉しむため、そして明らかにご飯に合わないであろう味を本能的に避けないため、全てのうまい棒を袋に入れ、一つずつランダムに取り出していくことにした。
引き当てた味は何が何でも食さなければならないというスリルが、一層この検証を盛り上げる。
また今回はスペシャルゲストとしてうまい棒チョコレートにもご登場いただいたが、通常のうまい棒より一回り小さく、
触れただけですぐに分かってしまう(そもそも試したくない)ため、こちらは袋に入れず最後に検証することにした。
ルール②綺麗にすりつぶす
今回はうまい棒を”ふりかけ”としてご飯の上乗せた時、最も合うものは何かを決めるという検証を行う。
うまい棒をそのままご飯の上に乗せてしまっては、それはもう「うまい棒丼」である。
駄菓子がふりかけという、
食卓における”スパイス”となる可能性を探求するため、しっかりと握りつぶさせていただくことにした。
ご飯に試させるうまい棒たちの登壇
それでは改めて、今回の総選挙に臨む14名(+ゲスト1名)のうまい棒たちにご登壇いただこう。
「みんなイイ顔してるぜぇ」
大変長らくお待たせしたが、アツアツのご飯も用意し、検証スタートだ。
ENTRY No.1 なっとう
記念すべき一人目はうまい棒界の異端児ことなっとう。
本物同様噛めば噛むほどに粘り気が出てくることから、かなり賛否両論分かれる味だが、納豆はそもそもご飯にかけるものなのだから、これは最早検証というよりこれこそ王道。
では、実食!!(一回やってみたかった)
「ヌチャ・・・・ヌチャ・・・・ヌチャ」
驚いたことに、納豆味うまい棒には本物を再現したネバネバ成分が入っているため(あと口内の唾液でべちゃべちゃになり)、口の中でうまい棒特有のパサパサ感が消え、まるで本当の納豆ご飯を食しているような感じ。
むしろ、飲み込んだ後も箸や口の中で納豆特有の糸が引く煩わしさもないため、食べやすさでは本物を凌駕している。
「朝はバタバタして時間がないけれど、朝食に納豆ご飯を食べたい!」
という方におすすめできる。
ENTRY NO.2 メンタイ
二発目で早速引き当ててしまった、うまい棒の中でも屈指の人気を誇るメンタイ。
納豆同様、明太子もご飯との相性は抜群。相思相愛の関係である。
「これは期待できる・・・・」
と唾を飲む編集部。
では、実食!
「・・・・・・・アレ?」
いや、美味しいは美味しい。さすがはメンタイ。
しかし、そのまま食べたときの、指に付着した粉まで嘗め回したくなるような美味しさではなかった。
ご飯にかけてしまったことで、持ち味である濃厚な味が薄くなり、魅力が半減してしまった。
編集部の期待が大きすぎたがために少々点数を下げる結果に終わった。
ENTRY No.3 チキンカレー
またしても当たりを引いてしまった。
「カレー”ライス”」と言われるのだから、”ライス”と合体して初めて真の力を発揮する。
つまりはこの「チキンカレー」味もご飯に乗せることで更に進化するのではないか。
少し大げさだったが、スーパーでもカレー味のふりかけが普通に販売されているため、これはハズさないだろう。
では、実食!
「・・・・・♪」
期待通り、予想通りに美味しい。
カレー味といってもかなり甘めに作られているため、カレーふりかけ(超甘口)をかけた感じ。
ご飯の水分がうまい棒の粉を吸い取ってしまうためか、メンタイ同様味が薄くなってしまうのが難点だが、その分カレー味がしつこ過ぎずちょうど良い。
ENTRY No.4 牛タン塩
こちらはかなり塩気が強いため、ご飯と組み合わせることでそれが緩和され、ちょうど良くなるのではと期待。
牛タン丼なるものも存在するため、普通に美味しいのではと特に警戒もせず。
では、実食!
「・・・・んンンン??」
ご飯の水分が塩パウダーを完全に吸収し、味が薄いのではなく、もはや無味となってしまった。
本来であればご飯との相性はバツグンであるはずの牛タン。
編集部の期待を大きく下回り評価を下げてしまった感は否めない。
ENTRY No.5 テリヤキバーガー
続いて登場したのは「テリヤキバーガー」
”バーガー”はともかく、”テリヤキ”とご飯の相性は良いと考えて間違いないだろう。
テリヤキ丼なるものも出ているのだから。
要はご飯にハンバーグにマヨネーズなのだから、ロコモコ風になるのではと個人的には期待した。
では、実食!!
「・・・・・うん。はいはいはい。うん。」
さすがに”ロコモコ”とまではいかなかったが、悪くはない。
前述の通りご飯の水分で若干味が薄くなるのはご愛敬だが、少量のマヨネーズをふりかけた感じで、ご飯に少しの酸味が出る。
「マヨラーだけど、カロリーを気にして最近はご飯にマヨネーズは控えてるだよな・・・」
という方におすすめしたい。
ENTRY No.6 シュガーラスク
「あぁ、来てもうた。」
失礼。しかし正直なところ、スペシャルゲストのチョコに次ぎ、できればご一緒させたくない組み合わせだった。
うまい棒は基本的に塩気の強い味がメインだが、その中でも異才の輝きを放つ「シュガーラスク味」
「シュガー」の名の通り砂糖がふんだんに使用され甘みが非常に強いのが特徴。
好き嫌いが分かれる味で、筆者は個人的には大好きなのだが、それは単体で食した場合の話。
では、実食・・・
「はぁ・・・・・え、え?」
信じられないことが起きた。
何と旨いのである。
これまでご飯に含まれる水分によって、うまい棒の味が薄くなることはマイナスポイントだったのだが、
今回はこのご飯が良い意味でシュガーラスクの「甘さ」を打ち消し、
”程良い”甘みをもたらしてくれている。
「おはぎ」「バターライス」等、例えられる味はメンバーによって異なったが、評価は上々だった。(最初のハードルが低過ぎたからかもしれないが)

今野 隆吾

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