ENTRY No.7 とんかつソース
シュガーラスクを仕留めた我々に、もはや恐れる味などありはしない。
そして次に現れたのがこのとんかつソース。
期待も何もない。いつも食べている定食のおかずがうまい棒に変わっただけのことである。
では、実食!!
「・・・・うん!これこれ!!こういうの!」
今までは良い意味でも悪い意味でも、悪い意味でも期待を裏切られ続けてきたが、これぞまさに検証開始前に想定していた味である。
このままでは読者にうまい棒ふりかけをおすすめできないのではないかと、一瞬肝を冷やしたがようやく軌道に乗ってきた。
とても美味な組み合わせ。ご飯にそのままソースをかけた感じで、ソバメシに近い味。
ソース味のふりかけとして、十分に商品化できるレベルだ。
ENTRY No.8 やさいサラダ
「サラダには普通野菜が使われているんだから、”やさい”サラダじゃなくて、”サラダ”でよいのでは・・・」
という編集部のくだらない疑問はさておき。お次はこの方。
やさいふりかけは割と一般的には販売されているので、味は何となくだが想像つく。
では、実食!!
「・・・・・う、うめぇ」
さすがは既に商品化されている味。文句なしに旨い。旨い棒!
元々の味が濃すぎるのか、ご飯による味吸収攻撃をものともせず、しっかりと味が残っている。
本物のやさいふりかけと違って栄養価では劣るが、味の濃さとエンターテイメント性ではこちらに軍配が上がる。
単体では少々地味な印象を持たれがちだが、この総選挙においては圧倒的な存在感を発揮した。
ENTRY No.9 エビマヨネーズ
恐らくテリヤキバーガーに違い味であると予想。
マヨネーズとご飯の相性が良いことは証明済みだから、こちらも期待できそう。
では、実食!!
「・・・・・うん!マヨネーズ。」
予想の上でも下でもない。予想通り。期待通り。思った通り。
マヨネーズを少量ご飯にかけた感じで、無論美味しい。
先程のテリヤキバーガーよりも味が濃い目なため、よりマヨネーズ風味を楽しみたい人におすすめしたい。
ENTRY No.10 コーンポタージュ
コンポタの美味しい冬の季節。自販機でよく買って通勤電車が来る前に飲んでいるが、ご飯に合わせるといったいどうなるのか、全くの未知数。
食事のお供として出てくると美味しいが、主食と融合させることでどう生まれ変わるか。
では、実食!!
「・・・・なるほど。こうなるか。」
なんていうのだろ、一口目を例えるならば卵ふりかけをかけた感じ。つまりは美味しい。
噛めば噛むほどコンポタの味がご飯の裏から現れてきて、何だか面白い。
普通のコンポタにご飯を入れることは正直考えられなかったが、意外と”アリ”なのかもしれない。
甘すぎず塩気も強すぎず、マイルドで口当たりが良い。
ENTRY No.11 チーズ
残す味もあと僅かとなってまいりましたこちらの検証兼総選挙。
次のお相手はこちら「チーズ」
うまい棒に限らずチーズ味の駄菓子(お菓子)はおやつに良しつまみに良しとオールマイティ。
チーズ牛丼とか、チーズカレーとか、
ご飯+何か+チーズ
はよく見る組み合わせ。よってご飯に合うことはほぼ間違いないと言えるだろう。
では、実食!!
「・・・・・なるほど。ちょい意外だね。」
普通に美味しかったが、ふりかけではなかった。
ご飯の水分でうまい棒のサクサクがなくなり、そのままチーズになってまるで”グラタン”のよう。
普通のご飯に飽きて、突然グラタンが食べたくなった方におすすめしたい。
かなり手軽にご飯をアレンジできる。
ENTRY No.12 サラミ
そういえばまだだったな、という感じ。
編集部の主観だが、サラミはうまい棒の中でもすこし地味目な印象を受けるので、ご飯との相性は全くの未知数。
しかし、これまでことごとくこちらの予想の上を行く今回の検証。
意外にこやつも化けるかもしれないと淡い期待を抱きつつ、
いざ、実食!!
「・・・・弱し」
味にインパクトが全くなかった。
サラミ味の塩気はご飯に吸い込まれ、本当に僅かに塩分が増したご飯を食べているだけ、という感じ。
決してまずくないのだが、確実にそのまま食べた方が良い。
ENTRY No.13 たこやき
ご飯とソースの相性がバツグンなのはとんかつソースで実証済み。
但し、とんかつソースはおかずであるのに対して、たこやきはそれそのものが「主食」であるため、ご飯との相性は予測不可能。
ご飯の上にたこやきを乗せることはまずないため、中々面白い検証になりそうだ。
では、実食!!
「・・・・・甘!」
とんかつソースと同じくソースとご飯が上手く絡んで美味しくはあるのだが、たこやきの方が甘みが強く、ふりかけとして比較したときにはとんかつソースが優勢。
王道のソース味が好きならとんかつソース。
ちょい甘めが良いならたこやき。
といったところだろうか。
ENTRY No.14 やきとり
さて、遂に最後の挑戦者の登場である。
この「やきとり」味、筆者個人的にはかなり好みで、よく食すのだが、甘みが強くご飯に合うかと聞かれると正直難しいところ。
タレ独特の甘さがご飯に乗ったとき、吉と出るか凶と出るか。
では、実食!!
「・・・・・・あまぁーーぁい!」
甘過ぎる。余りに甘過ぎる。
本来やきとりはお酒のおつまみとして食されることが多く、食事のおかずとして出てくることはあまりない。
やきとりのタレ独特の甘みが凶と出てしまった。
Special Guest チョコ
先程やきとりが最後とお伝えしたが、今回の総選挙にはスペシャルゲストが参加してくださっている。
そう、トリを飾るのはこちら「チョコ」
「よりによってお前が最後かよ・・・」
青ざめる編集部だったが、なんとご飯にかけてみるとそのお姿はまるでトリュフのよう。
まさか、この検証でトリュフご飯にありつける機会が訪れるなんて。
「え・・・もしかしてイケちゃうの?!イケちゃうの?!」
地中に埋まったハードルが上がっていくのが分かる。絶望が希望に変わる。
ゴクリと唾を飲んで、
では、実食!!!!!!
「・・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・」
チョコレートとご飯である。
検証終了&結果発表
長きに亘る検証が終わり、編集部による投票が始まる。
15種類も試食をしたため、結果的にお茶碗一杯分くらいのご飯を食してしまった。
しかも体内で15の味が混ざりあっているため、お腹のコンディションは良いとは言えない。
編集部がアツい激論を繰り広げ、遂に
「ふりかけにすべき最強のうまい棒」
が決定した。
では、発表!
第1位:やさいサラダ
第2位:とんかつソース
第3位:エビマヨネーズ
第4位:チキンカレー
第5位:チーズ
第6位:めいたいこ
第7位:テリヤキバーガー
第8位:コーンポタージュ
第9位:牛タン塩味
第10位:サラミ
第11位:シュガーラスク
第12位:なっとう
第13位:たこやき
第14位:やきとり
栄えある第1位には、「やさいサラダ」が輝いた。
うまい棒界では地味扱いされ、不遇の時を過ごしてきたやさいサラダが本選挙のダークホースとなるとは、編集部も全く予想していなかったところ。
しかし、前述の通りやさいふりかけなるものが既に世間では販売されているため、さすがの王道といったところだろう。
とんかつソース、エビマヨネーズはソースとマヨネーズという定番調味料がご飯によく合った。
本来はおかずにかけるものだが、主食のご飯にも合うことが実証されたため、ふりかけとしてうまい棒を活用する価値は十分にある。
また個人的に「シュガーラスク」の大躍進には驚かされた。
検証前から最下位を確実視されていたが、その独特の甘みがご飯と上手く交じり、今までにない味わいを生み出した。
さすがに上位に食い込むことはできなかったが、この選挙が
「ご飯に”乗せてみてほしい”うまい棒総選挙」
であったならば、1位を狙えたかもしれない。
所感&今後
今回はこれまでの記事から大きくテイストを変えて、「検証系」にしてみた。
「全国駄菓子屋巡り」はその名通り全国の駄菓子屋さんを巡り、その魅力を余すことなく皆さんにお伝えするべく生まれたメディアだが、今後は新たに
「駄菓子の更に楽しむTips」をお伝えしていきたいと思う。
駄菓子の持つ「美味しさ」「懐かしさ」に加え、
「楽しさ」
について、当メディアを通じて発信し、
より多くの人が駄菓子屋さんに足を運ぶきっかけになれば、
これほど嬉しく光栄なことはない。
駄菓子を使った検証記事はこれからもどんどん投稿していくので、もし何か検証してほしいアイディアがあれば、
ぜひコメント欄に書き込んでいただければ幸い。
今野 隆吾
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