童心を忘れていませんか?
毎日が、自宅と職場の往復を繰り返すだけで過ぎていく。
最近、大爆笑したのはいつだろう。
感情に任せて泣いたり怒ったりしたのは、いつだろう。
すっかり心が老いてしまったように感じている方も多いのではないでしょうか?
その理由のひとつには、「童心を忘れてしまっている」ことが挙げられるかもしれません。
子どもの頃のように、全力で泣いたり笑ったり、遊びまわったり。
目の前の仕事や家事に一生懸命で、ついつい眉間に皺が寄り、常に怒っているようなしかめ面でいる方も珍しくありません。
本記事では、心のフレッシュさを取り戻すために、今日からできる「童心の帰り方」を紹介します。
今の時代、童心に帰ることが大切だ
仕事や家事に忙しい現代の日本人こそ、意識的に童心に帰る練習をしていきましょう。
そもそも、「童心に帰る」って、どういう意味なのでしょうか?
童心とは、童の心、つまり子ども心のこと。子どもらしい、純粋無垢で素直な気持ちを意味します。
「童心に返る」と表記されることもありますが、一般的には「童心に帰る」と表現されることが多いようです(※意味合いとしてはどちらも正しいとされています)。
子どもの頃のような、フレッシュで素直な気持ちになること。
まるで子どものように飛んで跳ねて遊びまわる大人を指し、「まるで童心に帰ったようだね」といった文脈で用いられます。
子どもはもちろんのこと、大人こそ童心に帰る必要があるでしょう。
童心に帰ることによって、どんなメリットが得られるのかを次項目で解説します。
童心に帰ることによるメリット
大人が童心に帰ることで、いったいどんなメリットがあるのでしょうか?
脳と心が若返る
子どもの心を思い出すことで、凝り固まった脳と心をほぐす効果に繋がります。
子どもの頃に熱中していた遊び、テレビ番組、趣味や勉強などを、今一度思いかえしてみてください。
なぜ、当時はあそこまで没頭できていたのでしょうか?
もちろん、それだけ豊富な時間があったからというのも一因ですが、
あらゆることに興味を持ち、「やってみたい!」と思ったらとりあえずやってみる柔軟性があったからではないでしょうか。
少しだけ当時の遊びをやってみることで、みるみる脳と心が若返り、フレッシュさを取り戻すのがわかってくると思います。
次の休みの日にでも、ぜひ試してみてください。
人間力が増す
童心に帰ることは、そのまま人間力・魅力の強化に繋がり、仕事にも良い結果をもたらしてくれます。
あなたが営業や広報・PRなど、企画を出したり制作物を提出したりといった、常に発想力・良いアイデアを求められる職種であればなおさらです。
子どものような柔軟な気持ち・心で考え、物事に向き合うことによって、大人の視点では決して生まれなかった企画・アイデアが降ってくることもあるでしょう。
スティーブ・ジョブズをはじめ、名だたるCEOは散歩をしながら会話することで新たな着想を得ていたことは有名です。
机に向かってうんうん唸っているよりも、開放的な外で思考したほうが良い場面はたくさんあります。
自分自身のことがよくわかるようになる
子どもは、自分の欲求に素直です。
いま食べたいもの、やりたいこと、好きなことや得意なこと、はたまた嫌いなものなども含め、自分の意見をしっかり持っています。
良い意味で、空気を読まずに自己主張するのです。
大人こそ、この意識を片隅に置いておいた方がいいでしょう。
周りの顔色を伺って意見を言えない人よりも、「自分はこう思います!」とはっきり言えたほうが信頼を勝ち取れる時代です。
自分は、どんなものが好きなのか?
はたまた、どんなものが嫌いなのか?
自分自身のことなのに、分からなくなっていませんか。
そんな時は、思いっきり童心に帰って、自分のことを知る努力を始めてみましょう。
童心に帰る方法
いざ「童心に帰ろう!」と言われても、どうしたらいいのか困ってしまう方も多いですよね。
簡単に童心に帰れる方法をいくつかピックアップしました。
ぜひ、ピンとくるものを選んで童心に帰り、子ども心を思い出してください。
子どもと一緒に遊ぶ機会を持つ
童心に帰るのに最も手っ取り早いのは、やはり子どもと一緒になって遊ぶのが一番です。
鬼ごっこ・かくれんぼ・おままごと・公園遊びなどなど……身体を目いっぱいに使って遊べば相当疲れるかもしれませんが、普段は味わえない達成感が染みわたるはずです。
実際にお子さんがいれば、土日など休日を利用して遊び倒しましょう。
友人や親戚のお子さんを誘って遊ぶのもいいですね。
身近に子どもがいない環境であれば、人伝てにコミュニティを探してみるのがいいかもしれません。
新しいことにチャレンジしてみる
自宅と職場の往復で、心の柔軟性が失われてしまっている……と自覚がある場合は、早急に手を打ちましょう。
かねてから興味のあった新しいことに挑戦してみるチャンスです。
「そんなこと言われても、仕事が忙しくて時間がないよ……」という方は、休日だけでも新しい趣味に没頭してみる、習い事を始めてみるのはいかがでしょうか?
室内でもできる、フラワーアレンジメントや編み物、カリグラフィーなどは取り組みやすく人気もあります。
アウトドアが好きなあなたは、散歩がてらウォーキングやランニングをしてみたり、人を集めてフットサルをしてみたり。
新しいことにチャレンジするのは、それだけで脳が活性化し、若返り効果もありますよ。
遊園地へ遊びに行く
日常の中で工夫するよりも、一気に非日常を味わいたいあなたは、遊園地へ遊びに行くのがいいでしょう。探してみると、有名テーマパークの他にも様々な遊園地があることがわかります。
都内だけでも、としまえん・ナンジャタウン・東京ドームシティなど盛りだくさん。
いわゆる遊園地ではなくても、家族で楽しめるようなアミューズメントパークはたくさんあります。
家族で、友人同士で、たまには丸一日遊園地で騒ぎ、はしゃいでみるのもいいかもしれません。
甘えてみる・頼ってみる
「童心」=「子ども心」。
あなたにとって、子どもと聞いた時にイメージするものは、なんでしょうか?
子どもは、まさに本能のままに生きています。お腹が空いたら「お腹が減った!」「何か食べたい!」、遊びたかったら「遊ぼう!遊ぼう!」と自分の欲求を隠すことをしません。
大人になるにつれ、良い意味でも悪い意味でも、人は周囲の空気を読むようになります。
お腹が空いたけれど、まだ仕事中だから我慢しよう。仕事なんて放り出してパーッと息抜きしたいけれど、叱られるからやめておこう……という風に。
もちろん、責任感をもって仕事を全うすることは立派です。
時には、ちょっとだけ甘えてみる・頼ってみるのもいいのではないでしょうか?
このままだと残業になってしまうから、手の空いてそうな人を探して仕事をお願いしてみる。買い出ししに行きたいけれど億劫な時は、誰かに代わりに行ってもらう。
特に現代の日本人は「お願いベタ」だと言われています。
いきなり子どものように振る舞うのはハードルが高いかもしれませんが、ちょっとしたわがままを言ってみるのも心の栄養になるかもしれません。
質問マンになる
子どもは、見るもの聞くものすべてが新鮮です。
次から次へと疑問がわき、周りの大人を「なんで?なんで?」と質問責めにします。
子どもの質問力を、今こそ参考にしてみましょう。
大人になったからといって、年相応に知識がついているとは限りません。
毎日同じような日々を送っていたら、入ってくる情報も自然と限られてしまうもの。
疑問が浮かばなければ質問することもなく、新しい知識や情報を得る機会も失ってしまいます。
あえて、意識的に疑問をもつところから始めてみませんか?
「なぜ、あのニュースではあんな言葉を使ったのだろう?」
「どうして、あの人はあのタイミングであんなことをしたのだろう?」
「特に美味しいわけでもないのに、このラーメン屋さんについ通ってしまうのはなぜ?」
ふと浮かんだ疑問から、思いもしなかった新しい情報が得られるかもしれませんよ。
まとめ:童心に帰り、心の柔軟性を取り戻そう
「なんだか、毎日が味気ない」
「同じような毎日が過ぎていくだけで、つまらない」
大人だけではなく、最近は小学生や中学生も、なんだか浮かない様子で歩いている顔をしばしば見かけますよね。
毎日がつまらないのは、もちろん周囲を取り巻く人や環境のせいもあるのかもしれません。
ただ、自分の意識の持ち方や心がけ次第で、日々を面白く・楽しくすることは可能だと思います。
たまには思いっきり童心に帰って、心の柔軟性を取り戻してみませんか?
北村有
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